「おとぎ話にリアリティー」めざす 井上芳雄と笹本玲奈
2006年06月05日
東京・帝国劇場で2日から上演中の「ミー&マイガール」に、ミュージカル俳優を一筋に目指してきた新世代の実力派、井上芳雄(26)と笹本玲奈(20)が主演している。井上は帝国劇場での主役を独りで張るまでに成長した。これまで主にシリアスな作品で活躍してきた2人だが、初めて典型的なミュージカルコメディーに取り組む。
 井上芳雄(右)と笹本玲奈=東京都内で
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37年にロンドンで初演され、80年代に英米や日本でリバイバルヒットした作品。ロンドンの下町育ちの粗野な青年ビルが伯爵家の跡取りとわかり、紳士教育をめぐる騒動が繰り広げられる。
ビル役の井上は福岡県出身。小学4年の時に「キャッツ」を見てミュージカル俳優を志した。東京芸大在学中の00年、「エリザベート」のルドルフ皇太子役でデビューを果たした。
井上は「ミュージカルに自然になじんだ世代なので、普通の芝居を見ると、なぜここで歌わないのか不思議に思えるほどです」と話す。「ミュージカルコメディーは大好きだったが、演じるとなると難しさに直面。どうやって観客を楽しませるか、追求したい」
英国に行って貴族の館に宿泊してみた。「おとぎ話を、どうリアリティーをもって演じるかも課題です」
笹本は小学3年で「アニー」を見て発奮し、ダンスを習い始めた。6年生で「ピーターパン」のオーディションを受け、主役を射止めた。ビルの突然の出世に悩む恋人サリー役を演じる。
笹本は「悲劇のヒロインと違って、サリーはかわいそうなところをみせずに強がる、けなげな役どころなので難しい。田舎娘が悩むうちに大人になる。この役を演じることで、芸の引き出しを増やしたい」と語る。
26日まで。共演は純名りさ、涼風真世、村井国夫ら。演出・山田和也。1万2500〜4000円。電話03・3213・7221(劇場)。
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