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白井剛、ケージを踊る アルディッティ四重奏団との共演

2006年08月24日

 コンテンポラリーダンスの白井剛が8月末から各地で、ジョン・ケージの異色作「アパートメントハウス1776」を踊る。現代音楽の演奏で世界的に知られるアルディッティ弦楽四重奏団との共演だ。「すき間だらけの音の空間にふわーっと引きこまれ、やがて身体そのものが消えていく。踊っているとそんな感じになる」と白井は語る。

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ケージの著作も読んだ。「人柄にも興味がわきます」と白井剛=東京都内で

 「アパートメントハウス」は76年、アメリカ合衆国の建国200年記念に委嘱されたオーケストラ作品。雑多な民族が「同居」するさまを「アパート」にたとえ、18世紀アメリカの教会音楽などを断片的に拾いつつ、様々な音楽的エピソードを紡いでいく。

 今回使うのは99年、アルディッティ弦楽四重奏団の第1バイオリン、アービン・アルディッティが弦楽四重奏のために編曲して「44のハーモニー」として発表したものを、さらにダンス用に再構成したバージョンだ。

 白井は演出、振り付け、映像を担当。事前にロンドンに行き、アルディッティの生の演奏に触れてきた。

 「聴く状況が変われば印象も全く異なる、極めて自由な曲だと感じた。理詰めではないあたりがダンスの世界ととても似ている」

 弦を弱音ですーっとなぞる独特の奏法が、陶酔感を招く。一方、間が多い曲のために、妙にとぼけた味わいも。「観客が完全にリラックスして寝入ってしまうような踊りに、一度くらい挑戦してみてもいいかも」

 96年から「伊藤キム+輝く未来」の作品に出演して注目され、7月にトヨタ・コレオグラフィーアワードの最高賞にあたる「次代を担う振付家賞」を受賞。身体の内なるバネを爆発的に伸縮させる「白井流」の踊りへの評価は、確実に固まりつつある。

 照明は岩村原太。公演日程は以下の通り。27日、石川県・金沢21世紀美術館▽29日、島根県芸術文化センター▽31日、東京・千駄ケ谷の津田ホール▽9月2日、宮崎県立芸術劇場▽4日、長野県・飯田文化会館。問い合わせは電話03・6418・8617(テレビマンユニオン)。

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