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佐藤B作「笑いが快感」 三谷作品3本上演、初海外も

2006年08月28日

 劇団東京ヴォードヴィルショーが、三谷幸喜作品を立て続けに公演する。31日から「戸惑いの日曜日」を3都市で上演し、10月には「竜馬の妻とその夫と愛人」で初の海外公演。11月には新作「エキストラ」が控える。この作品でいずれは各地を巡る予定だ。座長の佐藤B作は「お客さんの笑いが何よりの快感」と、ハードなスケジュールをものともせず、張り切っている。

 「戸惑い――」は、96年に初演した「アパッチ砦(とりで)の攻防」の改作。高級マンションの一室で、部屋の持ち主だった男とその家族、現在の住人らが入り乱れ、騒動が起こる。初演以来、前の持ち主を演じる佐藤は今回、演出も兼ねる。「間とタイミングが命のドタバタですが、三谷君が仕組んだせりふをきちんと渡すことも大事にしたい」と言う。

 世間に注目される前の三谷の舞台を見て楽屋に駆け込み、台本を依頼したのが付き合いの始まり。三谷は91年から4作を書いた。「アパッチ――」は「解散公演だから」と頼んだ。当時、劇団運営に行き詰まりを感じ、「本気で解散も考えていました。でも『アパッチ――』があまりに好評で、結局解散しなくて済みました」。

 西郷輝彦らが客演。9月10日まで東京・池袋のサンシャイン劇場。12〜14日、大阪厚生年金会館芸術ホール▽16〜18日、名古屋・中日劇場。

 「竜馬の妻――」(山田和也演出、あめくみちこ、平田満ら出演)は00年から上演を重ねる。「全国をくまなく回り、ふと、ニューヨークでやってみたいと思った。そうしたら、とんとん拍子に話が進んで」。ジャパンソサエティーで10月5〜7日に公演する。「日本の現代の喜劇をどう見てもらえるか、とても楽しみ。公演が終わった時、自分がどんな気持ちでいるかに一番興味があります」

 そして11月10〜29日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで「エキストラ」。三谷が演出し、伊東四朗、角野卓造らが客演する。台本は未完成だが「新作をもらえるのだから、待つ苦しみはどうってことないですよ」と笑う。

 喜劇に賭けた劇団を率いて33年。「日本のあちこちで、みんなが喜劇を待っていてくれる。不景気に沈んでいる町も少なくないですが、劇場に入ると観客の期待が膨らんでいるのを感じる。お客さんの笑い声を聞き、自分が何か人の役にたっている、人に必要とされていると思える瞬間があります。そんな時、芝居をやっていて良かったと思うんです」

 問い合わせは劇団(電話03・3227・8371)。

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