舞台「錦鯉」、5都市を巡演
2006年10月31日
ホリプロと北九州芸術劇場が企画制作した舞台「錦鯉(にしきごい)」が11月に5都市を巡演する。劇団MONOを主宰する土田英生が00年に書いた作品の再演。鈴木一真、田中美里、お笑い芸人のヒロシらが出演する。土田は「人は環境に左右される。そこを面白おかしく、悲しく描いた」と話す。
 右から土田英生、鈴木一真、ヒロシ。左端は北九州から参加の有門正太郎=北九州芸術劇場で
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寂れた地方都市の暴力団事務所が舞台。亡き組長に気に入られたサラリーマン水野(鈴木)が組長を継ぐことに。頼りない親友(ヒロシ)も一緒に組に入る。初めは古参の組員と対立した水野が、次第にヤクザのルールに慣れて……。
土田いわく「ルールを求める男の話」だ。今時の若者への疑問も込める。「すべてにハウツーやルールを求める若い子が多い気がする。でも、ルールを求めると悲しみを招く。そうしてしまう私たちとは何か。人の悲哀を描きたい」
主役の水野を演じる鈴木は「水野はサラリーマンのルールよりヤクザのルールに充実感を見いだす。思った以上に深い話です」。
ヒロシはこれが演劇初出演。「情けなーい役なので、特に演技は要らないかな、と。舞台演出家には怖いイメージがあって、一生、舞台には出ないと思っていたんですが……。せりふをかまないこと、遅刻しないことを目標に頑張ります」
劇中の言葉は、土田が出身地の愛知の方言を元に、語尾を変えるなどして造った。
「舞台は、かつて栄え、今は寂れた港町。実在の街ではなく、日本人のイメージの中にある地方都市です。どういう言葉ならその手触りがあるか、においがするか。大阪弁や東京弁を使えば実際の街を想像してしまう。考えた結果が“造方言”だった」
日程は、11月3〜5日 北九州芸術劇場▽7、8日 大阪・シアターBRAVA!▽14〜23日 東京・天王洲銀河劇場▽27日 名古屋・愛知厚生年金会館▽29、30日 長野・まつもと市民芸術館。問い合わせは電話093・562・2655(北九州芸術劇場)。
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