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田中泯「透体脱落」を再演 「劇場で踊るのは最後」

2006年11月07日

 舞踏家・田中泯がソロ作品「透体脱落」(音楽・野口実)を再演する。11、12日の東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターを皮切りに、長野と京都で踊る。05年に発表したこの作品と「赤光」で朝日舞台芸術賞を獲得。受賞作の再演を支援するキリンダンスサポートによる今回の公演を機に、活動のあり方を変える。「劇場で踊るのは、これで終わりとします。もっと自由に、自然の中や路上で踊りたい」と話す。

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俳優としても活動する田中泯。アニメ映画「鉄コン筋クリート」で声優デビューを果たした=東京都内で

 「透体脱落」は舞台に犬小屋や鉄棒が登場、子供時代をモチーフにした「自分史」的な作品だ。「生まれ落ちてから数年、人は自然に、無意識で生きている。その時間を、踊る瞬間に呼び戻せないかと考えた」

 ほぼ1年おいての再演だが、「生身の体がやることに『再演』はあり得ない。前にできたことをなぞろうとすると失敗する。常に新しい発見を求めていかないといけない」。

 演出、振り付けなどで劇場公演に携わることはあり得るが、自分で踊るのは最後と言う。

 「僕の踊りは生きていることの証明であり、修行のようなもの。人工的なからくりに満ちた劇場には、うまくはまらない。これからは湖のほとりや、どこかの商店街といった場所で踊りたい。俳人が旅で美しい風景に出会い、その場で句を詠む。そんな風に踊れたら理想ですね」

 10月末には淡路島の棚田や寺で踊った。公演予定は可能な限り、ホームページ(http://www.min-tanaka.com)で告知するそうだ。

 東京公演は4000円、3500円、学生3000円。電話03・5340・3860(舞踊資源研究所)。15日に長野・まつもと市民芸術館、18日に京都芸術劇場・春秋座でも。

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