唐沢寿明、蜷川シェークスピア「コリオレイナス」に主演
2007年01月25日
シェークスピアのローマ史劇「コリオレイナス」が、さいたま市の彩の国さいたま芸術劇場大ホールで開幕した。蜷川幸雄演出「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の第16作で、各地を巡演し、4月にはロンドンでも公演する。主演は唐沢寿明。民衆の心をつかめなかった武将コリオレイナスの悲劇を演じている。
◆難役の武将 人間らしく
紀元前5世紀のローマを舞台に、市民の反発を買って母国から追放された将軍の運命が描かれる。勇猛で理知的だが、人々に愛されない。コリオレイナスは難役だ。唐沢は「正義感が強く、実力はあるが苦労知らずで、他人の痛みが分からない人」ととらえている。
ローマの権力者、市民、母親、敵将ら、様々な相手と向き合って多面的な顔を見せ、修辞に凝った長いせりふも多い。「シェークスピア劇だからと、仰々しくやるのは嫌い。血の通った人間として演じ、観客の想像力をかき立てられればと思う。とにかく内容と情感を、ちゃんと伝えることを考えています」
◆高い壁を越える努力
蜷川演出の舞台は3作目。今回は作品が決まらないうちに出演を決めた。
「自分では乗り越えられそうな壁を選んでしまうから、ひとに選んでもらった方がいい。たまには、とんでもない高さの壁を越える努力をしなければ」
テレビなどで演じることが多い人物像とはまるで違うタイプの役に起用されることが多いことには「冒険させてくれるのかな」と語る。「できるうちは冒険し続けなきゃね。蜷川さんはあの年でし続けているのだから。難しいことに取り組んで、成長したい。もう少し俳優としてまともになりたいという欲があるから」
ロンドンのバービカン・センターの国際演劇祭に招かれ、4月25〜29日には同センターで公演する。
白石加代子、勝村政信、香寿たつき、吉田鋼太郎、瑳川哲朗らが共演。松岡和子翻訳。
埼玉公演は2月8日まで(電話048・858・5511=劇場)。2月13〜18日大阪(06・6377・3888=梅田芸術劇場)▽23〜27日福岡(092・852・6606=RKB)▽3月9〜11日名古屋(052・972・7466=キョードー東海)。
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