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演技への情熱、増す輝き 朝日舞台芸術賞贈呈式2007年02月01日 東京・虎ノ門のホテルオークラで31日開かれた第6回朝日舞台芸術賞贈呈式には、約350人の舞台関係者が集まった。様式美で世界を魅了する振付家、大役を演じきった俳優、半世紀以上書き続ける劇作家ら受賞者が、舞台にかける思いをにじませ喜びを語った。
●山海塾・天児牛大さん「舞踏の先達に敬意と感謝」 舞踊作品として初めてグランプリに選ばれた「時のなかの時――とき」は、上演した舞踏カンパニー山海塾にキリンダンスサポートも贈られた。演出・振り付け・デザインを担当した山海塾主宰の天児牛大(あまがつ・うしお)さんは、「大野一雄さん、土方巽さんら舞踏の先達に、敬意と感謝をささげます。これからもリズムを損なうことなく、コツコツと仕事を進めていきたい」とスピーチした。 舞台芸術賞を受けた俳優の麻実れいさんは、主演した三島由紀夫作「黒蜥蜴(くろとかげ)」に触れ、「三島さんの言葉と格闘していくうち、苦しみが喜びに変わった。いい時期にこの作品に出あえました」と話した。 俳優の段田安則さんは「時折、自分を素晴らしい俳優だと思うこともあるが、不安にも揺れている。この賞で、お前はまだ役者をやっていいんだよ、と背中を押された気分です」。 俳優の寺島しのぶさんは「(演じた)樋口一葉のように、つらいこと楽しいことを全部エネルギーに替えて、芯の強い、たおやかな女性を目指して頑張っていきたい」。 団体として受賞した東京バレエ団は、ダンサーの上野水香さんら十数人が登壇し、佐々木忠次代表が「現代のバレエは、ロックで踊ったり歌舞伎のような脚の使い方をしたり、クラシックからもまだたくさんのことを学び、表現しなければならない。皆様の支援でこれからも頑張っていきたい」などと述べた。 俳優の中村吉右衛門さんは「朝日が西から上るくらい、受賞は思いがけないこと。養父と実父にゆかりの二つの舞台で賞に選ばれ、孝行させていただいたようでありがたい」。 寺山修司賞の俳優市川亀治郎さんは「私は、家系なのか革新的なことをやらずにはいられない。好き放題やって、これでいいのか不安にもなったが、この賞で自信と勇気をちょうだいしました」。 秋元松代賞の俳優角野卓造さんは広島・呉での地方公演のため出席できず、妻で俳優の倉野章子さんが代理で受け取った。角野さんはビデオメッセージを寄せ、「限られた時間の中で力を合わせて一緒に戦った、素晴らしい仲間たちのおかげ。この賞は、この呉に眠る父にささげたい」とあいさつした。 特別賞の劇作家小幡欣治さんは「体力の限界を感じそろそろ引退しようかと妻と相談していた矢先に、お知らせをいただき動転した。私は欲が深いのか節操がないのか、もうちょっと書こうかなという気になりました」と話した。
●受賞一覧(敬称略) ◆グランプリ 「時のなかの時――とき」(山海塾・パリ市立劇場・北九州芸術劇場共同プロデュース、天児牛大演出・振り付け・デザイン)=「山海塾」にキリンダンスサポート ◆舞台芸術賞(50音順) 麻実れい(俳優) 段田安則(俳優) 寺島しのぶ(俳優) 東京バレエ団 中村吉右衛門(俳優) ◆寺山修司賞 市川亀治郎(俳優) ◆秋元松代賞 角野卓造(俳優) ◆特別賞 小幡欣治(劇作家) PR情報この記事の関連情報
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