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若尾文子、カワード戯曲出演 英の階級社会風刺

2007年03月07日15時24分

 若尾文子が主演するノエル・カワード作、高瀬久男演出「セレブの資格」が19日〜4月1日、東京・ルテアトル銀座で上演される。英国の階級社会を風刺する喜劇で、日本では、まず上演機会のない舞台。名古屋・名鉄ホール(4月14、15日)、福岡コンベンションセンター(同26日)、大阪・梅田芸術劇場(同28日)と巡演する。

 「陽気な幽霊」などの代表作で知られるカワードは、演劇は娯楽と考える手だれの英国人劇作家だ。状況とせりふの面白さで見せる戯曲を得意にする。

 「セレブの資格(原題はRelative Values)」は、階級意識の強く残る半世紀前の英国の片田舎が舞台。かつての伯爵夫人(若尾)が、映画女優(愛華みれ)と結婚したいと言い出す息子(小林十市)の「身分違いの恋」をやめさせようとする。夫人の策略を助けるメード(柴田理恵)がからみ、様々な価値観が衝突する大人の芝居だ。

 若尾は「せりふが洗練されて面白い。きれいごとのようで、裏には皮肉な目がひそむ。俳優が言ってみたい完璧(かんぺき)なせりふです」と話す。映画出身の若尾は、舞台では東宝現代劇の文芸作品が多かった。3年前に翻訳劇「ウェストサイドワルツ」に取り組み、2度目の外国人作品になる。

 「中学生の頃、生意気にも外国戯曲を乱読した。作中の主人公みたいな気持ちになり、せりふの面白さにワクワクした。それからうん十年。とうとう子供の時の夢が実現したのかな」

 演出の高瀬は「時代の変化の中でもがく貴族階級と自分をシニカルに見る。時代の先に自由があるらしいとも予感する役なので、古びていない」と言う。

 大芝居が嫌いという若尾は、普段も自然体。夫の黒川紀章氏の東京都知事選立候補表明にも「口出しすることではありません。趣味は仕事という私を応援してくれてきた」と淡々と話す。

 東京公演は9000円。電話03・3498・9999(キョードー東京)。

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