現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>舞台>演劇> 記事 強く、キュートな女性を 「モダン・ミリー」の紫吹淳2007年04月03日15時11分 1920年代を舞台に、都会風の新しい生き方を目指す女性を描いた話題のブロードウェーミュージカル「モダン・ミリー」が、16日から東京・初台の新国立劇場中劇場で日本初演される。元宝塚男役トップの紫吹淳(しぶき・じゅん)が2004年の退団後、ミュージカル初主演を果たす。紫吹は「誰もが笑って楽しめる、ミュージカルの王道を行く作品でメッセージ性もある。女役として主演で歌うのは初めてなので、多くが初挑戦です」と話している。
ファッションや音楽など新しい文化が花開き、女性の社会進出が広がった1920年代の風俗を背景にしている。田舎からニューヨークに出てきたミリーは、独身社長が経営する企業に就職して社長と結婚しようと計画を立てる。だが計画半ばで行き詰まり、宿泊したホテルで起きた人身売買事件に巻き込まれる。 ジュリー・アンドリュースが主演した同名のミュージカル映画(67年)を舞台化。大半を新曲に差し替えて2002年にブロードウェーで初演され、同年度のトニー賞では最優秀作品賞など6部門を受賞した。 紫吹は「シンデレラストーリーは夢がかなうパターンが多いが、ミリーは夢ではなく計画を実現しようと強い意志で突き進む。強い女性である一方、人に憎まれないピュアでキュートな側面を出せたら」と語る。 ミリーは、道ばたで出会ったジミーという男性に心ひかれてゆき、“玉の輿(こし)”計画との間で思い悩む。初志貫徹しようと自らを鼓舞する歌に、彼にひかれた時に口ずさんだ歌「ジミー」のメロディーが不意に混ざり、葛藤(かっとう)を音楽的にも表現する。 「ミリーはいろんな経験を通じて、人間にとって一番大切なものは何かということに目覚めてゆく。外見だけではなく、心もモダンになるんです。葛藤の表現は難しいですが、パニック状態の中での成長ぶりをうまく演じたい」 衣装は当時のモードを採り入れており、ブロードウェーオリジナル版で使用したものを着用する。ジャズに乗せたタップやダンスなどの見せ場も多い。 「20年代のファッションだけでも一見の価値があります。タップは宝塚音楽学校で習って以来、初めて披露します。歌もこれまで出したことのない高いキーに挑戦するし、こんな役もできるのかと思っていただけたらうれしい」 29日まで。J・マクニーリー演出・振り付け。共演は川崎麻世、岡幸二郎、樹里咲穂、今陽子、前田美波里ほか。1万1000、9000円。電話0180・993・545(テレドーム)。 PR情報 |