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魔女たちの青春描く 劇団四季「ウィキッド」、6月から

2007年04月21日16時06分

 劇団四季が、ブロードウェーミュージカル「ウィキッド」を6月から東京で公演する。名作「オズの魔法使い」の「その前」を描いた、年若い魔女たちの友情と葛藤(かっとう)の物語だ。ブロードウェーで03年からロングランを続け、米国各地やロンドンでも上演中の大ヒット作。オリジナルの舞台をそのまま日本語で上演する。非英語圏での公演は日本が初めてになる。

 「ウィキッド」の主人公は、「オズ〜」でドロシーに退治される「悪い魔女」エルファバ。彼女が、後に「善い魔女」になるグリンダと友達だったという設定で書かれた小説『オズの魔女記』(95年、G・マグワイア作)が原作だ(S・シュワルツ作詞作曲、W・ホルツマン脚本、J・マンテロ演出)。

 エルファバは緑色の肌を持ち、周囲から疎外されている知的で気性の激しい魔女。人気者グリンダと大学で仲良くなるが、二人の進む道は分かれてゆく。

 公演は東京・汐留の電通四季劇場「海」で6月17日から無期限ロングラン。エルファバは濱田めぐみと樋口麻美が演じる予定だ。四季が海外ミュージカルの新作に取り組むのは、大阪で03年に開幕した「アイーダ」以来となる。問い合わせは四季東京公演本部(03・5776・6730)。

◆夢・友情…奥深さが成功の理由 プロデューサーのマーク・プラット氏

 「ウィキッド」のプロデューサーの一人、マーク・プラット氏が先頃来日した。ハリウッドの映画製作会社の社長だった同氏は95年発表の原作を読んで感動し、映画化を企画した。しかし、満足できる脚本ができず、計画が停滞していたところに、作詞作曲のシュワルツ氏から連絡を受け、舞台化に切り替えた。

 「子供たちは夢のような場面を楽しみ、少し上の人は女性同士の友情に共感する。さらに上の世代は、緑の肌というマイノリティーの存在を掘り下げて考えてくれる。この奥深さが幅広い観客を呼び、成功した理由だと思います」

 米国のミュージカルと映画はもともと交流が深いが、近年は「ドリームガールズ」など多くのミュージカル映画が話題を集めている。「映画がミュージカルをあまり受け入れない時期もありましたが、ミュージックビデオなどの影響で、音楽を映像の重要な要素ととらえる観客が増えた。著名な映画監督もミュージカル映画に積極的です」

 「ウィキッド」の製作にはユニバーサル・ピクチャーズも参加した。が、プラット氏は「ディズニーをのぞけば、映画業界の舞台への関心は限定的」と見る。「この作品の場合、素材に合ったメディアを考えた結果ミュージカルになったわけですから。映画化は数年は考えていません」

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