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南風洋子、山田太一の新作に主演 21日から

2007年06月19日16時26分

 山田太一が劇団民芸に書き下ろした「林の中のナポリ」(丹野郁弓演出)が、21日から東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで始まる。主演は山田の初戯曲「ラヴ」(83年、地人会)と民芸への第1作「二人の長い影」(03年)にともに出演した南風洋子。練達の脚本家とベテラン女優が舞台で描くのは「高齢者の新しい生き方」だ。

写真けいこ場の南風洋子(手前)と伊藤孝雄=石川純氏撮影

 「山田先生の言葉はとても澄んでいて、なにげないせりふが心の奥深くまで響く。シェークスピアというよりチェーホフでしょうか」。大の山田ファンという南風は、前作に続き、今回も山田に戯曲を依頼した。

 「日本人がこれほど長生きする時代は初めて。私も含め、老人のイメージが変わりつつある。年老いても背筋をしゃんと伸ばし、まっすぐに生きていく姿を芝居にできたらと思いました」

 山田からの「返答」となった本作は、夫婦(伊藤孝雄、樫山文枝)と娘(中地美佐子)が営む高原のペンションが舞台。雪の夜に訪れた客の老婦人(南風)が夫婦の遠い記憶をよみがえらせる。

 戦後、宝塚歌劇の男役スターから映画の新東宝に移り、個性派として活躍。撮影現場で出会った新劇俳優の演技と生き方に魅了され、59年に民芸へ。「いま思えば恵まれた道を歩ませてもらった。舞台は役者の遺言状のようなもの。あと何本できるかと数えながら、最後まで芝居を続けていきたい」

 ◇7月3日まで。6300円。劇団(044・987・7711)。

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