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オペラ「TEA」 亜門流演出で米に挑む

2007年07月20日14時43分

 米国南西部の都市サンタフェで開かれている「ザ・サンタフェ・オペラ」に、タン・ドゥン作曲のオペラ「TEA」が、宮本亜門演出で登場する。宮本が海外でオペラを演出するのは初めて。日本から美術の松井るみ、衣装の太田雅公(まさとも)も参加し、約1カ月、現地でのけいこに取り組んできた。

 中国出身のタンが書いた「TEA」(共同台本も)は、中国の皇女と日本の皇子の悲恋に、茶道の聖書とされる「茶経」をめぐる対立がからむ物語。作品を委嘱した東京・サントリーホールが02年に、最小限の舞台装置で、音楽性を際だたせた「ホールオペラ」で初演した。今回、米国初演にあたって、大がかりな装置を使う「劇場版」を作ることになり、タンが演出に宮本を指名した。

 宮本は「ヨーロッパの演出家による抽象的でエキゾチックな舞台も美しいが、今回は具体的なドラマ性を打ち出したいというのがタンさんの希望。『ミュージカルに取り組むような意識も持っていてほしい』とも言われました」と話す。

 「水の音など、アジアの魅力的な音がたくさん入っていて、音楽が実にカラフル。アジアと西洋が混じり合った音楽の世界観を視覚化し、恋物語のストーリー性を強く打ち出そうと考えた。そこから、異質な者同士がどうしたら理解し、愛し合えるかという普遍的なテーマを伝えたい」

 松井は、日本の茶室をイメージした簡素な舞台が、次の場面では色鮮やかな中国の宮廷に変わるといった大胆な装置を作った。「日本と中国の文化の違いをはっきり見せようと思った。音楽が表現するアジアの多様な文化の差異を繊細に感じとり、表現するのが私たちの役目」と語る。

 タンと同世代の宮本は「いまを生きている作曲家と、いろいろ話しながらオペラを作る、めったにできない経験が、とてもうれしいです」とも話す。

 ローレンス・レネス指揮、ハイジン・フー、ケリー・カデュースらの出演で21日に開幕し、8月23日まで6回上演される予定だ。

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