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鈴木忠志率いる劇団「SCOT」、旧利賀村で再始動へ

2007年08月28日14時08分

 演出家鈴木忠志が率いる劇団SCOTが来年1月、本拠地としていた富山県南砺市(旧利賀村)で、活動を再開する。鈴木は同市で開催された国際演劇祭「利賀フェスティバル」を機に会見を開き、「ここが死に場所でいいと思っている」と意気込みを語った。

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SCOTの再始動について語る鈴木忠志=南砺市利賀村の富山県利賀芸術公園・利賀スタジオで

 鈴木が95年に静岡県舞台芸術センターの芸術総監督に就任して以降、SCOTの劇団としての活動は停止状態。今春、鈴木が芸術総監督を退任したのを契機に、再始動を決めたという。

 鈴木が主宰していた劇団「早稲田小劇場」の拠点を東京から旧利賀村に移したのは、76年。その後、劇団名も「SCOT(Suzuki Company of Toga)」に改めた。再始動するSCOTは、以前からのメンバー約10人に、10月末から11月にかけ東京で行うオーディションで選んだ若い俳優を加え、約20人規模になる予定だという。

 劇場建設など、演劇での村おこしを目指して支援してきた旧利賀村は、04年に7町村と合併。旧利賀村の人口は76年の約6割に減った。高齢化率も高い。「この村は滅ぼうとしている。東京にすべての権力が集中する状況を批判する視点を文化の領域で作りたい」

 来年2月の公演を皮切りに、冬と夏の年2回、利賀で公演をするほか、東京など大都市での公演も行っていきたいという。

 利賀の地を、若手でつくる劇団が生活しながら、創作・発表できる「演劇村」にしたいとの構想も抱く。「利賀で最後の一戦を交えたい」

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