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等身大で演じる 毬谷友子、ヤスミナ・レザ作品に初出演

2007年10月18日14時23分

 俳優の毬谷友子がTPT公演「スペインの芝居」で、仏の人気劇作家ヤスミナ・レザの作品に初出演している。フランスの俳優がスペインの芝居を演じ、その劇中でさらにブルガリアの芝居を演じるという、3重構造のたくらみに満ちた戯曲だ。

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「姉(矢代朝子)も女優なので、姉妹の気持ちがよくわかる」と話す毬谷友子

 毬谷が演じるのは中年の女優アウレリア。妹(月船さらら)は人気女優で、初老の母(鰐淵晴子)には恋人(中嶋しゅう)がいる。数学教師(村上淳)と結婚後、さえない日常を送るアウレリアは憂愁の思いを抱えてブルガリアの芝居のけいこをしている。

 「人生の秋を迎えた人々のさまざまな孤独を描いた作品です。これまでは実年齢より若い役が多かったので、等身大の自分に向き合う喜びとつらさがある」と毬谷はいう。

 ブルガリアの芝居でアウレリアが演じるピアノ教師は好きになった生徒の男に向け、万感の思いを込めてメンデルスゾーンの前奏曲を弾く。「イザベル・ユペールが映画『ピアニスト』で演じたようなすてきな役。久々にピアノも特訓しました」

 「アート」「LIFE×3」が日本でも人気を呼んだレザは知的な構成と繊細な心理描写を併せ持つ劇作家で、女優出身でもある。「レザと私は同世代なのですが、人生の転機をもがきながら生きる女性が恐ろしいまでに赤裸々に描かれている。昔、野田秀樹さんに『女優は苦労量だよ』と言われたのを思い出します。できれば苦労は避けたいけれど、人生の苦労が舞台で実を結べばうれしい」

 映画監督の天願大介が舞台初演出した。阿部崇・宮川知子訳。28日まで、東京・森下のベニサン・ピット。7000円。TPT(03・3635・6355)。

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