現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>舞台>演劇> 記事 ダンス集団「ニブロール」結成10年 意気込む新作2008年01月07日14時30分 コンテンポラリーダンスのカンパニー「ニブロール」が18〜20日、新作「ロミオORジュリエット」を東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで上演する。日常のそぶりを大胆に取り入れ、ダンス界に新たな風を吹き込んだ集団も結成10年。「『小箱集団』なんて言われてきた私たちが、こんな大きな会場を舞台にできる日が来るなんて。これを新たなステップに」と主宰・振り付けの矢内原美邦は意気込む。
スニーカーに私服で舞台に飛び出したダンサーたちが、めまぐるしく流れるCG映像の前で縦横無尽に走り回る。97年、ダンス界に鮮烈に「乱入」した先鋭集団は、00年の「駐車禁止」で方向性を確立する。 矢内原を核に、映像、衣装、音楽、照明など、様々な分野で活躍するアーティストがゆるやかに集う。「ダンスをアートとして見せたい」という。 メンバーそれぞれの活動のため、昨年までの2年間活動を休止。矢内原も演劇の世界に身を投じた。その後発表した「no direction。」では、「9・11」後の世界が「ひとつの価値観」に向かって突き進んでいることへの素朴な疑問を投げかけた。 「世界はどこまでもバラバラ。でもつながっている。そんな確信を持てる舞台をつくりたかった」 これを礎にしたのが新作。素材となった古典「ロミオとジュリエット」を矢内原は、愛し合うふたりが「自分たちの前に家柄も人々の葛藤(かっとう)も存在しない」という幻想を抱いたが故の悲劇、ととらえる。原作の物語からは完全に逸脱する。 「境界がない世界なんて、ありえない。ならば、国境や人種といった太い境界にとらわれているのではなく、自分たちの感性で新しい境界のありようを探れないかと思った。古典を未来のものにするための、私たちなりの挑戦でもある」 大人と子供の世界を自在に行き来しながら成熟するのが「新生ニブロール」の目標だという。 18日午後7時、19、20日同4時。4000円、学生3000円。電話03・5432・1515(会場)。 PR情報 |