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〈第7回朝日舞台芸術賞 舞台芸術賞〉平山素子さん

2008年02月09日10時27分

 ゆっくり動いてぴたりと静止、を繰り返す。均整のとれた肢体の印象と相まって、彫像のようなポーズの数々が、見る者の脳裏に焼き付く。受賞作「Life Casting〜型取られる生命」の前半では、ギリシャ神話の美女ダナエを主題にしたソロを踊った。

写真平山素子さん

 「自分の存在をマーキングしたい」と平山は言う。「その思いが、自分の生命活動の中にある。肉体が失われても、思い出は人の心に残る。同じように、軌跡や残像を観客の目の裏に残すこと、ダンサーにはそれしかないんです」

 バレエを本格的に学んだが、古典的な役柄を演じることに違和感があった。筑波大でモダンダンスに出合い、型のない自由な踊りに目覚める。国際コンクールで優勝し、表現者として歩む覚悟を決めた。

 今は、ある感情を得たときの触感を表すことに興味がある。「例えば、悲しい時、背中が寒くなったり指先が震えたり、腰が抜けたりする。人間は想像以上に複雑。どんな悲しさなのかを動作に反映させたい」

 受賞作後半は、男女のダンサー9人に振り付けた。今後は、自分の体の可能性を探るとともに、振り付けも続けたいという。

 昨年はミュージカルを振り付け、北京五輪ではシンクロナイズド・スイミングのフリー演技を担当する。舞台は広がるばかりだ。

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 ひらやま・もとこ 99年世界バレエ&モダンダンスコンクールで金メダルとニジンスキー賞。H・アール・カオスに参加。兵庫県立芸術文化センターでニジンスキー振り付け版「春の祭典」主演。新国立劇場「Butterfly」振り付け・出演。筑波大大学院講師。

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