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〈第7回朝日舞台芸術賞 舞台芸術賞〉松たか子さん

2008年02月12日10時15分

 アヌイの名作「ひばり」で、鮮烈なジャンヌ・ダルクを演じた。母国フランスのために戦いながら宗教裁判にかけられた少女。遠い中世から抜け出し、突如現代に現れたかのような存在感を生んだのは、確かなせりふ術とはじけるように俊敏に動く身体だった。

写真松たか子さん

 演出の蜷川幸雄いわく、「言葉のボクシング」のような論戦が続く法廷劇。「長い議論に拒否反応を持たれてはいけないし、分かりやすくなりすぎてもいけない。古典を、今を生きる私たちの作品にしようと全員の力が結集しました」

 井上ひさしの新作「ロマンス」ではチェーホフの妹マリヤ役。男優4人がチェーホフ役をリレーし、ボードビル仕立てで人生を描く凝った趣向だった。「生涯独身を通し献身的な愛を兄にささげた人。次々と変わる兄との見た目のギャップはあまり気にせず、終幕の回想場面で年をとるイメージで演じました」

 この二つの舞台で受賞。「ええっ、思いがけないというのが正直な気持ち。でも、自分の感覚とは違う角度から見て、選んでいただけたのは光栄です。演出の蜷川さんと栗山(民也)さんに感謝したい」

 年末に結婚したミュージシャンの佐橋佳幸は「同じ表現者として信頼できる存在。舞台も見に来てくれます」。公私ともに充実した勢いで、今年は「ラ・マンチャの男」の舞台に立つ。

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 まつ・たかこ 77年生まれ。93年、歌舞伎座「人情噺文七元結」で初舞台。舞台、映画・ドラマ、歌手など幅広く活躍。03年、NODA・MAP「オイル」で紀伊国屋演劇賞個人賞。4月上演の「ラ・マンチャの男」では、父の九代目松本幸四郎と共演する。

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