現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>舞台>演劇> 記事 かつて「モー娘。」いま舞台2008年04月18日15時50分 人気の女性歌手グループ「モーニング娘。」の元メンバーが、舞台に活動のウイングを広げている。安倍なつみ、矢口真里、藤本美貴らが軽やかにはじける活躍ぶり。評判もまずまずという。劇場側も、熱心なファンら観客動員が見込めることもあり、歓迎ムードだ。 グループ結成時、「必ず続く」と確信した人に負けないくらい、「すぐ解散する」と見た人も少なくなかったに違いない。しかし、出す曲はおおむねヒット街道を猛進。そして、複合体が単体にばらけて動きだすように、テレビドラマから舞台へ。 この2月、東京・新橋演舞場での人情劇「わらしべ夫婦双六旅」(中島淳彦作・ラサール石井演出)に、矢口が出た。矢口は、旅一座の天才少女歌手役。芝居巧者の中村勘三郎、藤山直美らに交じって「ミクロ系」のきらめきを発揮した。 童顔の代名詞「なっち」(安倍)は、東京・赤坂ACTシアターで27日まで上演中の祝祭音楽劇「トゥーランドット」(宮本亜門演出、久石譲音楽)に出演中だ。プッチーニのオペラでも有名な寓話(ぐうわ)劇を下敷きにして、新たに曲を作った。安倍は、かなわぬ恋心を持つ侍女役で、自己犠牲の愛の歌が、純真さを表現。戯曲季刊誌「せりふの時代」は春号で、安倍へのインタビュー記事を載せた。 商業演劇の拠点の一つ、東京・浜町の明治座で18日夜始まる舞台「HAKANA」(横内謙介作、杉田成道演出)は、藤本が主演する。墓場の死体を集め、赤子の魂を吹き込んで作られた女性儚(はかな)と、博徒の恋物語。藤本は「現場は慣れていますが、気持ちをぶつけるところなどが演劇は難しい」という。 劇場側は、元メンバーの出演をどう受け止めているか。 「当初、演劇の舞台は大丈夫か心配でしたが、杞憂(きゆう)だった」と、劇場関係者はもらす。モー娘時代からのファンという手堅い観客を押さえられる点で、期待も大きい。「コンサートばりに、男性ファンが大声で叫ぶのではと思ったけれど、行儀がよい」と、別の関係者は言う。 藤本は話す。「モー娘時代から仕事が楽しくて。今、舞台という新しい世界に入って、ますますうれしいから輝けるのだと思います」(米原範彦) PR情報 |