テレ朝新型CMで無名バンドがブレーク
2006年09月05日
プロモーションビデオ(PV)とCMを融合したテレビ朝日限定の企画CM「プロマーシャル」に、新人5人組ロックバンド、ASIAN2(エイジアン・ツー)の新曲「遠く」(6日発売)が起用され、ブレークの兆しをみせている。先月17日から富士写真フイルム、富士重工業、スミノフアイスの3社と合同でCM展開し、各社に楽曲の問い合わせが殺到。一般企業、放送局、音楽業界から新しい形の宣伝形態としても注目を集めている。
「プロマーシャル」はASIAN2のPVが流れ、その映像にさりげなく商品が登場する仕組み。一律30秒で、協賛3社の個別と全商品を紹介する4パターンがある。PVの最後で商品名とバンド名だけが紹介されるが、関係各社には放送開始から「楽曲のタイトルは?」「バンド名を教えてほしい」などの問い合わせが相次いでいる。
有名タレントを起用し、多くの名作CMを送り出してきた富士フイルムは「弊社のCMで楽曲のことを聞かれるのは非常に珍しい」と驚いている。ASIAN2のホームページへのアクセス数は、放送前が月300〜400件だったのに対し、放送開始からわずか半月で約5万件に達した。
茶の間の関心を高めたのは、バンドの魅力と巧みな仕掛けの相乗効果だったようだ。楽曲の発売元エイベックスは曲のCM(15秒)を週平均10〜15本放送しているが、この形では週に計約100本に上る。時間帯も朝から深夜帯まで幅広く網羅される。
無名ながら視聴者のハートをつかんだASIAN2は、長野県松本市出身。97年に結成し、地元に密着した約8年のインディーズ活動を経て、今年5月に「ASIAN VIBRATION」でメジャーデビューした。第2弾シングルの「遠く」は、戦争への不満、平和への願いをつづったバラードだ。リーダーTATSU(28)は「僕らの代表曲にする決意で発表した曲が多くの方に届いてうれしい。反響に素直に驚いてます」と話している。
彼らを抜てきしたテレビ朝日営業業務部の河本晴光副部長は「初めてライブを見た時、エネルギーに圧倒された。詩の世界観がDef Techに通じるところがあります」と説明。DA PUMP、ケツメイシらの実力をブレーク前に見抜き、単独公演を成功させた経験があり、今回も狙いがずばり的中したようだ。
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