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地味さが新鮮 「テレビ寺子屋」、放送1500回に

2006年09月01日

 フジテレビ系のテレビ静岡が制作する毎週の教育番組「テレビ寺子屋」が、9月に放送1500回を迎える。足かけ30年続いて「徹子の部屋」にも匹敵する長寿ぶり。俳優や評論家、児童文学者や研究者らが講師になって、黒板を背に人生訓や教育、子育て論を語る30分。作りは地味だが、かえって今の視聴者が新鮮に受け止める面もあるようだ。

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「ものの大切さ」を語る大山のぶ代さん=静岡市で

 8月に静岡市であった公開録画では、声優大山のぶ代が「人間のせおい水」と題して約200人の観客に語りかけた。わずかな水も惜しんで使った昔の暮らしを引き合いに「人は一生の間に必要な水をそれぞれ背負って生まれてくる。使い切った時に死ぬ。だからものを大切に」と説いた。

 元々はワイドショーの一部で、ショーが終わった77年、独立した番組になって第1回をオンエア。以後、番組の構成は不変だ。静岡県内を中心に、小学校の体育館や公民館などで収録。今はフジ系を中心に25局が放送する。

 講師で出演した回数が最も多いのは児童文化研究家の故・吉岡たすく氏で、計81回。大阪で40年教師を務め、日本サッカー協会の川淵三郎会長らを教えた。くだけた口調の子育て論が人気だったという。2番目は38回のアグネス・チャン。

 視聴率は高くない。地元静岡では87年に10%に届いたことがあるが、近年は土曜午前の放送で2%台。フジでは午前5時台の放送ということもあって1%台で推移している。

 それでも長寿を保つ背景には、総務省が放送免許を交付する条件の〈1週間の総放送時間数の1割以上を教育番組とする〉という一項目がありそうだ。

 ただ、核家族化が進み、子育て環境も変わりゆく中で、悩みを相談する相手に困る親も多い。そんな層を中心に根強いファンがいるようだ。番組には「講師の子育ての悩みに共感した」といった手紙が多く寄せられ、引きこもりの若者のメッセージも届くという。

 司会の松田朋恵は「かつておじいちゃんおばあちゃんが言ってくれたことを、今はこの番組が伝えているという自負はあります」と話す。最近は新たな視聴者の獲得のため、子育て論から女性の自立やセカンドライフのあり方などへ、テーマを広げる。

 自身も番組を担当していたテレビ静岡の朝賀詠一編成部長は「講師が観客の顔を見て生で語り、訴える。このライブ感覚を大切に、番組を続けたい」と言う。

     ◇

 1500回記念の回にはタレント西川きよしと俳優竹下景子の対談を放送。テレビ静岡は2日午前9時55分から、フジテレビが9日同5時から。他局でも順次放送する。

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