現在位置 : asahi.com > 文化芸能 > 芸能 > テレビ・ラジオ > 記事 ここから本文エリア

「お客さん、撮影はお断りします」 競技場で制限の動き

2006年11月08日

 スポーツの会場で、お客さんのカメラ撮影を制限する動きが出ている。女子選手への不審撮影や、プレーに影響するフラッシュ撮影を防ぐだけでなく、試合の放映権や、選手の肖像権を守ろうとする目的だ。ただ、小型カメラの排除はコスト面から難しく、競技団体は試行錯誤している。

写真

バレーボールの世界選手権でも、客席からフラッシュ撮影をする観客が見られた

 日本学生バスケットボール連盟は、昨年から報道目的以外の撮影を禁止した。試合の動画を無料配信するホームページを見つけたのがきっかけだった。趣味としての写真撮影でも、インターネットに流出すれば、連盟と契約する写真販売業者への営業妨害に当たると判断。関東大学連盟などは、会場で撮影禁止の協力を呼びかけている。

 日本ラグビー協会も、望遠レンズを使った撮影を禁じた。アマチュアカメラマンが、カレンダーを無断作成したことがあったためだ。ただ、同協会は「記念撮影まで制限しない」としている。

 8〜9月のバスケット男子世界選手権でも、理由を問わず、観客のカメラ撮影を禁止とした。会場が狭い屋内競技で、趣味としての撮影も排除するのは世界的な傾向ともいえる。だが、実際は多くのフラッシュがたかれるなど、取り締まりきれなかった。

 一方、日本卓球協会はビデオもカメラも制限していない。小型カメラを見つけるには、会場入り口で金属探知機を設けるなど、多額な費用がかかる。さらに今の小型カメラは動画も撮影できるため、ビデオだけを禁止しても無意味と判断した。同協会は「(営利目的の撮影など)問題が出たら対応したい」と話す。

 スポーツ法に詳しい早大の浦川道太郎教授は、撮影制限について「スポーツが商業化、エンターテインメント化してきたから。音楽会や劇場で禁止するのと同じ流れ。ただ、肖像権を侵さない形でのファンの小型カメラによる撮影まで禁止するのは行き過ぎだと思う」と話している。

PR情報


この記事の関連情報


ここから広告です
ここから広告です
広告終わり

マイタウン(地域情報)

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.