現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>テレビ・ラジオ> 記事 プロ野球動画サイト 盛況2007年05月16日15時40分 ブロードバンド回線を使ったプロ野球のインターネット動画配信が充実してきた。パ・リーグ中心から今シーズンはセ・リーグにも広がり、TBSが横浜の試合の配信を半イニング遅れで始めたほか、球界の雄、巨人も試合終了後に無料配信している。地上波での野球中継の視聴率は苦戦を続けるが、ネット動画市場では「Sランク」の人気コンテンツ。視聴者の選択肢が広がった。
今年から横浜の主催72試合を「ハマスタWAVE」でネット配信を始めたTBSは、今月から早くもサイトを全面リニューアルし、パソコンならではの検索機能を追加した。 1球ごとの球種や配球、選手成績などの詳細なデータのほか、好みの選手や見たいプレーを即座に検索して再生できるようにした。本塁打や珍プレー、乱闘などをクリック一回で再現できる。「生中継の気分を味わえるだけでなく、スポーツニュースを編集する楽しみ方もできる」と担当者。 TBSは昨シーズン、実験的に6試合をインターネットと携帯電話に配信。放送用の映像や音声の二次利用で制作費が安価ですむため、バナー広告で採算があうと判断。新たなコンテンツビジネスとして全主催試合配信に踏み切った。 野球の地上波中継の華である巨人戦も、主催72試合が今シーズンからインターネットのサイト「GIANTSストリーム」(読売新聞と日本テレビの共同運営)でみられるようになった。 巨人戦の視聴率は近年苦戦を続け、中継試合数も減っている。「視聴機会をなるべく増やすことで、ライブで見たいという新たなファンを掘り起こしたい」(日本テレビ)という。 ただし配信は試合が終了してから。「視聴率を下げることだけはあってはならない」という苦心の選択だ。 一方、動画配信企業にとっては、プロ野球中継はドル箱だ。「Yahoo!動画」は、05年からのソフトバンク、昨年からの日本ハムに加え、今シーズンからはロッテと楽天の中継も開始した。昨年のパ・リーグのプレーオフ「日本ハム対ソフトバンク」をライブ中継した第1戦の最大同時視聴者数は4万9000人近くになり、「ネットでの同時視聴としてはおそらく世界一」という好結果がきっかけになった。 「動画市場はまだまだ小さいが、野球中継はコンテンツとしてはSクラス。全国どこでもみられる利点も大きい」と担当者は話す。5月からは試合の合間に動画CMを開始した。 動画配信サイトはここ1年ほどで利用が急増。国内では会員数が1400万人をこえた「GyaO(ギャオ)」や「Yahoo!動画」が集客にしのぎを削るほか、放送局も将来の放送・通信融合時代をにらんで力を入れる。 市場が未成熟な動画サイトには、信頼のおける優良コンテンツはまだ少ない。確実な集客が見込める野球配信への期待は大きい。テレビの黄金時代を支えた野球中継は、ネット動画の世界でも柱になりそうだ。 ◇ ■主なプロ野球試合の動画配信サイト
▽Yahoo!動画(http://streaming.yahoo.co.jp/promo/promo.html)
▽TBSの「ハマスタWAVE」(http://www.tbs.co.jp/baystars/)
▽GIANTSストリーム(http://www.gstream.jp/)
▽タイガースネットコム(http://www.tigers-net.com/)
▽プロ野球24TV(携帯電話向け中継。NTTドコモのFOMA、ソフトバンクモバイルのSアプリ) PR情報 |