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〈TV端会議〉どうなる?「わたしたちの教科書」

2007年05月27日10時23分

◇投稿募集
■次々週は
 「救えるのは、宇宙で私だけ」。名作コミックをドラマ化した「セクシーボイスアンドロボ」のセリフに思わずグッときてしまいました。そこで今回のお題は、あなたのお気に入りの「決めゼリフ」。究極の殺し文句から、お約束の一言まで。6月4日(月)必着。
■次週は
 父の娘への極端な愛情を描いたドラマ「花嫁とパパ」、「東京タワー」などは親子のきずなを描いて感動的です。心に残る親子のドラマと言えば? 28日(月)必着。
■投稿方法
 応募はEメールでこちらまで。
tv@asahi.com
匿名・ペンネームでの掲載もOKですが、投稿時は住所・氏名・年齢・電話番号を明記してください。採用分には薄謝を進呈します。朝日新聞紙上で紹介するほか、本社各種電子メディアに収録する場合があります。

 ある学校で起きたいじめの深層を探る連続ドラマ「わたしたちの教科書」(フジ系、木曜)は、教師や生徒の本心がどこにあるのかみえず、先が読めないのが特徴です。なかで、菅野美穂演じる女性弁護士が注目されています。

 「毎回、胃の痛くなるような展開と音を立てて変わっていく人間関係で、いったいだれが本当のことを話しているのか。自身の傷口をえぐりながら真相に迫ろうとする弁護士の姿から目が離せません」(秋田県・楽屋のバケツ・45歳男性)

 「久しぶりに骨のある作品だと思います。状況や思惑により態度がコロコロ変わる教師や恋人のなかで、終始一貫している弁護士の態度が気持ち良いです」(静岡市・片柳智香子・42歳)

   *

 人と人との確かなきずながまったくみえない、表面的な人間関係が、妙にリアルだったりします。

 「このドラマは社会の縮図そのもの。毎回、見終わった後にどうしようもなくやりきれない気持ちになってしまう」(大阪府・潤子・45歳女性)

 「あまりに生々しくて、モヤモヤと考えつつ見ている」(京都市・八幡先生が好き・34歳女性)

 「登場人物の多くがなぞめいていて、乾いた感覚で描かれています。新米教師(伊藤淳史)だけが人間性全開で悲しいほど右往左往していますが、彼が迷い、悩みながらも人としてあるべき生き方をまっとうするドラマであってほしい」(新潟県・ここから・48歳女性)

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 ざらざらした後味を、自分で反芻(はんすう)してみる人もいます。

 「人物が善人と悪人に二分されず、心に明と暗を抱えた多面的な存在として描かれ、興味深い。物静かな副校長(風吹ジュン)にも闇の部分がありそう。人間の深層心理に踏み込む“痛い”作品で、見る方にも覚悟がいる」(東京都・堀家清子・47歳)

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 投稿募集のなかで「現代を強烈に風刺」と評したところ、こんな反論も届きました。

 「ほんとに現代を風刺しているでしょうか。教師も学校も、さも“ありそう”にみせようとしているけど、わざとらしい。教師がみな小ずるい中で、主人公だけ変に純真で、善意はあっても空虚でイライラする」(大阪府・きみよ・42歳女性)

◆記者もひとこと

 このドラマは、大人の職場でも、今はいじめが可視化できないものになっていることを巧妙に描きます。殴ったりけったりするのではなく、ぞっとするほど冷たい心理戦。悪人は登場しません。普通の人が、他人に対していとも簡単に残酷になる。空疎な正論ばかり並べる大人たちが登場する“乾いた世界”は、妙に生々しくて、心が激しく揺さぶられます。ラブストーリーを書いてきた脚本家の坂元裕二氏の新境地の作品、これから先の展開が楽しみです。

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