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「ビリー」人気の背景は? テレビ通販で爆発的ヒット

2007年06月30日15時40分

 テレビの通販番組がきっかけで爆発的にヒットしているエクササイズプログラム「ビリーズブートキャンプ」。考案者で自らビデオに出演する米国在住のビリー・ブランクス(51)の来日が話題を呼んだ。なぜ一商品がここまで消費者の心をつかんだのか――。

 9日間の滞在中、愛用者対象のイベントのほか、約20本のテレビ出演や取材をこなしたビリー。ファン約400人に直接指導する催しがあった24日、東京都内のホールには、200人近い取材陣も集まった。

 「根性見せて」

 「やる気のない人はやめて」

 「私は武士道に興味がある。日本人はあきらめない精神を持っている」

 エクササイズの内容が徐々にきつくなるに連れ、動きが鈍くなる参加者に、こんな励ましと突き放しの言葉を同時通訳で繰り返す。記者会見では、「成功は安易に手に入れるべきではない」と強調した。

 プロフィルによると、ビリーはもともと格闘家で、中でも空手は全米大会優勝の実績を持つ。80年代に考案したテコンドーなどを採り入れたエクササイズが注目を浴び、米陸軍のトレーナーとなったという。

 ブートキャンプは03年に誕生。軽快な音楽で汗を流すのはフィットネスと同じだが、短期間で効果を出す軍隊式トレーニングを売り物にする。「基本」「応用」「腹筋」「最終」の4枚組みのビデオやDVDを見ながら、1日30〜55分程度、7日間の練習を繰り返す。

 昨年7月に国内販売を開始。売り上げは非公表だが、深夜に流れるインパクトある映像が評判になり、今年に入ってから急激に反応がよくなったという。

 人気の秘密は何なのか。楽してやせようという傾向が強い中、あえて体を動かすことを強調した▽器具のように場所をとらない▽ビリーのパーソナリティー、といった点を、国内販売権を持つ通販会社は挙げる。

 一方、博報堂生活総合研究所の林光・主席研究員は「ブートキャンプ(新兵訓練)」「キャンプイン(入隊)」などの軍隊用語を強調したことに注目する。「1人じゃなく、みんなとがんばるという意識を持ちやすくしたのではないか」

 確かに、ブログで購入後の体験を発表する人たちも多い。ビリーを「隊長」、挫折すると「脱走」などと呼び、進行状況などを報告しあって盛り上がっている。

 そこに教官役のビリーのキャラクターが重なったことで、「単なるダイエットでなく、『シェイプアップ道(どう)』ともいうべき武道と同列の精進の世界を持たせた」と林さんは分析する。

 ブームがピークを迎えた感のある現在、店頭販売では、入荷後数日で完売というところもある。

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