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マグマ大使、スペクトルマン…ピー・プロ特撮、CSで復活

2007年07月03日12時09分

 「マグマ大使」「スペクトルマン」「快傑ライオン丸」。60年代半ばから70年代にかけて独特の世界観で当時の男の子をとりこにしたピー・プロダクション制作の特撮ヒーローもの3作品が、スカイパーフェクTVやケーブルテレビの専門チャンネルで3日から順次、再放送される。「ウルトラマン」の円谷プロとは異なる、もう一つの特撮の流れがよみがえる。

 「ウルトラマン」に先立つこと2週間。アースが生んだ「マグマ大使」は国産初のカラー特撮番組として66年7月からフジテレビ系で放送された。宇宙の征服者ゴアが送り込む怪獣から地球を守るため、村上まもる少年(江木俊夫)の笛に呼ばれて登場するマグマ。全身が黄金色に染まる巨大ヒーローの活躍は、人気をウルトラマンと二分した。

 ウルトラマンが実写の特撮にこだわったのに対し、マグマ大使は光線やロケットなどをアニメで描き、実写と合成させる手法で独特の映像世界を作り上げた。言ってみれば現代のCG合成の元祖ともいえる。

 「突っ込みどころ満載の作品でしたよね」と話すのは江木。「マグマの背丈は場面ごとに数メートルから100メートルまで、どう考えても違う。だから目線をどこに置けばいいのか迷ってばかり」と笑う。「ただ、テーマは家族愛。手作り感満載の特撮といい、親しみやすさが今も愛される作品の秘密かも知れない」と懐かしんだ。

 「スペクトルマン」は71年、惑星Eから追放された天才科学者ゴリをタイトルにした「宇宙猿人ゴリ」でスタートした。

 悪役をタイトルにとるだけでなく、公害問題にゴリが目をつけ、地球を痛めつけようという斬新な設定。が、途中から「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」と改題され、第40話から「スペクトルマン」に落ち着くとともに、ストーリーも公害問題から離れていく数奇な運命をたどった。

 そしてピー・プロ最高傑作とも呼ばれる「快傑ライオン丸」が72年に始まる。すでに放送されていた「仮面ライダー」と一線を画す時代劇の変身ヒーローもの。白馬にまたがり白いたてがみを颯爽(さっそう)となびかせて師匠の敵ゴースンに立ち向かった。「風よ、光よ、忍法獅子変化!」。獅子丸(潮哲也)の変身シーンの様式美に子供たちも酔っていた。

 潮は「決して子供番組ではなかったですね。宿敵タイガージョーとの心の交流や盲目の少女に恋する怪人など、こまやかな人情にあふれる夢のある作品だった」と振り返った。

 3作品は放送権の問題から、懐かしの番組を続々と取り上げる専門チャンネルでも長く放送されなかった。「スペクトルマン」は3日から日本映画専門チャンネルで、「マグマ大使」は6日からフジテレビ721で、「快傑ライオン丸」は21日から時代劇専門チャンネルで放送される。

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