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デジタル放送、番組コピー10回まで 総務省検討委員会

2007年07月12日23時51分

 デジタル放送の録画を1回限りとする「コピーワンス」の仕組みを緩和し、10回まで可能にする案を12日、総務省の検討委員会がまとめた。ムーブ(移動)の際にデータが消えるトラブルが多発し、見直しを迫られていた。ただ、著作権団体には制限緩和への不満が根強いうえ、消費者が録画機器を買い替えることを前提としているなど、残る課題はまだ多い。

 なぜ、10回なのか。

 デジタル放送をハードディスク駆動装置(HDD)にいったん録画した後、家庭内で3人がそれぞれDVD、携帯プレーヤー、ゲーム機など三つの媒体にコピーしたとしても、もとのHDDの記録が消えないことが前提になっているという。

 「3×3+1で合計10が適当」。著作権団体、メーカー、消費者の代表者らでつくる情報通信審議会(総務相の諮問機関)の検討委員会で取りまとめ役の村井純主査(慶大教授)が、そう提案し、大筋合意した。DVDなどの媒体からの再コピーは、現行と同じくできない仕組みだ。

 現行のコピーワンスは、いったんHDDに録画したものをDVDなどに移動(ムーブ)すると、同時にHDDにある元データが消えてしまう。使い勝手が悪いうえ、DVDが粗悪品だった場合などにHDD、DVDともデータが残らないというトラブルが相次いでいる。苦情を受けた電機メーカーや消費者団体は「善意の利用者が私的に楽しむことを妨げないように」と制限を取り除くよう求めていた。

 ただ、デジタル録画は画質が衰えないため、不正コピーを警戒する著作権関連団体は緩和に反発してきた。このため検討委の会合は昨秋から19回におよんだ。最終的に「納得できるコピー回数ではないが、話は聞きおく」(日本音楽事業者協会)などといった表現で妥協案を受け入れた。

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