現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>テレビ・ラジオ> 記事 「まさか」のアニメ3本、放映開始2007年07月23日13時20分 毎週何十本と放映されている深夜アニメ。7月、「まさかあれがアニメになるなんて」とファンも驚く異色の3作品が始まった。(アサヒ・コム編集部)
いきなり教師の首つり自殺(未遂)で始まる「さよなら絶望先生」は、久米田康治さん作の同名ギャグマンガ(週刊少年マガジン連載中)が原作。各地のUHF局で放映中だ。 主人公は、とことんネガティブで物事のイヤな面しか見ない高校教師・糸色望(いとしき・のぞむ)。対する生徒も、見た目はかわいい女の子だが、ストーカー、二重人格、不法入国者と問題あり。「究極の愛は心中だ!」といったブラックな笑いは、アニメでも健在だ。 もう一つの焦点は、原作にたっぷり盛られた時事ネタやスキャンダル。「たかが選手」発言、痴漢容疑の有名人、ネットでたたかれた大作アニメなどを容赦なく刺す原作の辛口ギャグが、どこまでテレビでできるのか。新房昭之監督は「できないものもあるが、原作と見比べて違いを見つけるのも一つの楽しみ方。アニメ独自に仕込んだネタもあるので、いろんな角度から楽しんでほしい」。 英単語集をアニメ化してしまったのが、各地のUHF局で放映中の「もえたん」。原作「萌える英単語〜もえたん〜」(三才ブックス)は、参考書の体裁をとりつつ、「萌えキャラ」を案内役にあしらい、アニメやゲームをネタにした構文が受けて、シリーズ累計40万部が売れた。 主人公は、容姿は幼いが成績優秀の高校生・虹原いんく。魔法の力で「マジカルティーチャー・ぱすてるインク」に変身、好きな級友に勉強を教える。 ライバル魔女も登場。オーソドックスな「萌えアニメ」に見えるが、「魔法少女って変身しても顔が一緒じゃね?」といった英語の構文が毎回2、3登場する。「英語のテロップを入れたら、お勉強アニメっぽくなりましたね」と川口敬一郎監督。 いんく役の田村ゆかりさんら声優陣は、英語の発音に苦心しているそうだ。「視聴者にとって英語の勉強になるかは分かりませんが、田村さんたちは『もっと勉強しておけばよかった』って思ってるんじゃないかな」 WOWOWで19日放映開始の「シグルイ」は「残酷無惨時代劇」と銘打つ。第1話は、真剣による御前試合をやめるよう陰腹を切って主君をいさめる重臣が、はらわたをつかみ出す衝撃的なシーンで始まった。 南條範夫さんの小説「駿河城御前試合」を山口貴由さんがマンガ化した同名の原作(月刊チャンピオンRED連載中)は、胸苦しいほどの緊張感みなぎる描写で注目を集めている。 「作品の眼目は残酷描写ではなく、身を削って剣の道を究める人間の極限の姿」と北浦宏之プロデューサー。 身体欠損や残酷描写に、アニメは真っ向から挑む。御前試合で対戦するのは、隻腕の若者と、盲目で足を引きずる剣士。時をさかのぼり、2人の血塗られた因縁が語られる。 「究極の緊迫感を出すため、筋肉の描写に力を入れた。見ているとおなかにキュッと力が入り、身も心も引き締まりますよ」 PR情報 |