現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>テレビ・ラジオ> 記事 時代に合わせ姿変え 「いい旅・夢気分」1000回2007年10月02日15時27分 旅グルメの情報番組の老舗(しにせ)とも言えるテレビ東京系「いい旅・夢気分」が3日放送分で1000回を迎える。21年前の開始当初は、街道を歩く紀行番組スタイルだったが、バブル期のグルメブームには情報番組形式に、そして今は夫婦や親子、友人同士の気楽な旅を見せる番組にと、時代とともに姿を変えてきた。 9月26日早朝のJR信濃大町駅前。1000回記念番組のロケスタート直後、この番組ならではのシーンに出くわした。 旅人は長野側から立山・黒部で紅葉を探し、富山側に抜ける予定の安藤和津とジュディ・オング。早朝、改札から出てきた2人は駅前の売店に直行、富山側へ手荷物を届けてくれる回送サービスを申し込みながら、店員と弾んだ会話からお薦めの野沢菜おやきを購入した。 台本で用意していた回送サービスという情報を紹介しつつ、街の人とのアドリブの会話と、そこで偶然出合った新情報(おやき)を知らせ、さらにタレントの素顔が視聴者と番組との一体感を生む。 86年4月16日放送の第1回は、野際陽子と中原早苗が京都と福井・小浜を結ぶ周山街道を旅した。観光地を点で紹介するのではなく線でたどり、なにげない風景や暮らしにも目を向ける、というスタイルが珍しかった。 やがてバブル期に入り、旅グルメブームが到来。旅先を詳しくリポートする情報番組形式になった。当時は50ページ以上の詳細な台本が作られていた。 現在も下調べは入念にするが、台本は行程や見どころだけの数ページと様変わりした。00年ごろからの「癒やし」ブームがきっかけだ。気心の知れた者同士の気楽な旅が好まれる時代になり、旅人にも感じたままを表現してもらうようになった。 安藤は「旅人を楽しませてくれる番組。だから見ている方も楽しんでもらえるのでは」と話す。ジュディらが泊まった富山市のホテル「リバーリトリート雅楽倶」営業・企画支配人の塩原憲一さんは「旅の臨場感を大事にしている番組と感じる」という。番組の人気について、「旅ではリラックスしたいという原点回帰の傾向がある。見るだけでもリラックスでき、さらに行きたいという欲求がわいて心おどらされる心地よさもあるのでは」とみる。 「制作費は決して多くはないが、景観というお金のかからない本物のセットにお邪魔して番組を作らせてもらっている」と高野学プロデューサー。「この素晴らしいセットをいつまでも大事にしたいという感謝の気持ちを、視聴者と共有し続けたいですね」 PR情報この記事の関連情報 |