現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>テレビ・ラジオ> 記事 揺れる「紅白」 最後に残るのは歌の力?2007年12月15日10時48分 「紅白」が揺れている。 先日発表になったNHK紅白歌合戦の初出場歌手。そのなかに中村中(あたる)がいた。男性として生まれながら性同一性障害を公表したシンガー・ソングライターは、もちろん紅組で歌う。その紅組の司会はSMAPの中居正広。男性として51年ぶりに紅組の司会を務める。これは「紅白=女男」なんて図式が、とうに崩れている現実の反映なのか。 兆しはあった。05年には和田アキ子が、ダンス音楽ユニットのm―floと共に白組から、紅組では男性お笑い芸人のゴリが、他局の番組キャラクター「ゴリエ」として登場した。 そういえば今年、お茶の間をにぎわしたのは「おネエキャラ」。流行語大賞候補になった「どんだけぇ〜」で知られる美容家のIKKOや、SMAPらの振り付けで知られるKABA.ちゃんらが支持を集めた。何人かはきっと、紅白の幕あいを彩るはずだ。 でも、それより気になるのは、紅組司会の中居クンが、SMAPの一員として白組で歌うこと。 「裏切り者!」。採点しながら、本気で白組を応援していた子ども時代の自分なら、そう叫んだかもしれない。いや、今でも実は、テレビの前で勝敗の行方が結構気になる、という人は、少なくないはずだ。 大将が敵陣で舞い踊るさまを見る紅組の面々の心境はいかばかりか。一方、白組陣営も「中居クン、わざと音程はずしたりしないよね」と間者疑惑をぬぐいきれないまま、SMAPを見つめるのか……。これでは「歌合戦」なんて番組名は“偽装表示”ではないか。 「紅白」も「合戦」も揺らいでいるのは、当のNHKも認識している。だからこそ最後に残った「歌の力、歌の絆(きずな)」に今年のテーマを託しているのだろう。 PR情報この記事の関連情報文化・芸能
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