現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>テレビ・ラジオ> 記事 キャラ光る脇役 朝ドラ「ちりとてちん」出演 松重豊2008年02月27日15時00分 朝のNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」で、ヒロインの父親を演じる松重豊。怖そうで優しい、無口だがユーモアたっぷり。そんなキャラクターがテレビドラマや映画の脇役で光っている。 「ちりとてちん」で演じる正典は、落語家になった主人公、喜代美(貫地谷しほり)の父親で、伝統的な若狭塗りばしの職人。人当たりは一見よくないが、喜代美や家族を支える重要な役どころだ。 特に、ちょっととぼけた妻の糸子(和久井映見)との掛け合いが絶妙。妻のために、五木ひろしの「ふるさと」をとつとつと歌う場面は、視聴者を泣かせた。 「掛け合いがこのドラマの面白さ。藤本有紀さんの脚本をリアルに芝居にすれば、完成されたコントになる。僕はツッコミ役だが、和久井さんのボケには輝きが出てきた。彼女にはまじめな印象を持っていたので懐の深さに驚いています」 実生活でも、正典と同じく娘と息子がいる。「正典は、家にいる僕と変わらない。言っていることの下らなさも同じ。藤本さんがどうして知っているのかと思ったくらい。家族のいる神奈川と、撮影している大阪の両方に自分の家があるような気分になりました」 一筋縄でいかない人物たちがアンサンブルを奏でるのがこのドラマの魅力だという。「主人公だけでなく父母、おばあちゃん、弟、叔父さん、そして落語の師匠、兄弟子、それを支える人々、みんなきっちり描かれていて、すきがない。自分で見ていても、ツボにはまって泣いちゃうことも。『お前出てるやんか』みたいな感じなんですけど」 朝ドラに出演して、周囲の反応が違ってきた。「街を歩いていても、『NHKの人』とか『お父ちゃん』とか呼ばれる。僕はNHKの職員でも、あなたのお父さんでもないんですけど。これまで、人を寄せ付けない役柄が多かったので、少しは身近に感じていただけたのかな、と」 福岡県出身の45歳。明治大演劇科を卒業して、舞台で活動。黒沢清監督の「地獄の警備員」で映画デビュー。「しゃべれども しゃべれども」の、解説が苦手な元プロ野球選手を始め、映画やテレビでインパクトのある脇役を演じ続ける。 「役柄の大小や種類には全くこだわりません。一番守備範囲の広い俳優でありたいというのが目標。監督には、今度はこんなお前を見たいんだ、と思われたいし、お客さんには、こんな松重豊は見たことないぞ、と思われたい」 PR情報文化・芸能
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