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「若者よ振り向いて」 NHKがPRにあの手この手

2008年04月08日11時06分

 NHKは最近、若者に番組を見てもらおうとさまざまな策を取り始めた。部局横断で編成されたチームが提案したドラマの制作が実現し、そのPRにもひと工夫。若者が読むテレビ情報誌に、福地茂雄会長が登場してインタビューに答えるなど「若者離れへの危機感」が現れている。

写真NHKの福地茂雄会長インタビューが載った「TVガイド」

 3日に始まったあさのあつこ原作の中学生球児たちの青春ドラマ「バッテリー」。自局の放送でPRしても、NHKを見ていない若者には届かないからと、放送初日の3日に朝日と読売の2紙のテレビ欄に異例の番組広告を出した。携帯電話の小説サイトにバナー広告を出したり、中体連軟式野球競技部を通じて全国9千校にドラマのポスターを送ったりと、あの手この手を繰り出している。

 木曜日午後8時からの放送枠は「ドラマ8」として新設されたもの。提案したのは昨年1月に発足した「ドラマ戦略プロジェクト」だ。2年前に生まれた「視聴者層拡大プロジェクト」の分科会で、制作や編成だけでなく、広報や放送文化研究所などの30代職員ら20〜30人が集まった。

 若者はNHKを見ないといわれる。昨年6月の放送文化研究所の調べで、衛星放送も含むNHKテレビ全体の1日1人あたりの視聴時間は、全体が57分なのに対し、13〜19歳の男子は7分、女子が8分だった。

 「親子で楽しめるようなドラマなら、NHKを見てもらえるのでは」(プロジェクト事務局員の越智篤志さん)。メンバーは民放ドラマを見て研究し、毎週昼休みに議論を重ねた。個別の番組宣伝としてはおそらく初めての新聞広告も「費用をかけてもやる価値がある」と上司を説得した。

 越智さんは「長い期間をかけて議論した結果、(新聞広告を)実験としてやってみようと。それだけ危機感が大きかった」。

 3月発売のテレビ情報誌「TVガイド」に福地会長が登場したのも、若者を意識してのことだ。会長は、流行情報番組「東京カワイイ★TV」と「バッテリー」を、おすすめ新番組としてあげアピールする。

 ほかにも若手俳優が出演する30分の時代劇枠を創設、総合テレビの深夜番組を「EYES」というブランドでくくって統一感を出した。NHKの全局的な取り組みに若者はどう反応するか。(岩本哲生)

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