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なぜか真言宗の寺から…浄土宗ゆかりの重文仏像帰還

2010年2月7日12時37分

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写真:浄土宗に譲渡された「木造阿弥陀如来立像」=浄土宗提供浄土宗に譲渡された「木造阿弥陀如来立像」=浄土宗提供

 浄土宗の宗祖・法然の一周忌供養に作られながら、真言宗の寺に安置されていた国の重要文化財の「木造阿弥陀如来立像」が、浄土宗に1億8千万円で譲渡され、浄土宗系の佛教大学宗教文化ミュージアム(京都市右京区)で報道陣に公開された。法然の800年大遠忌(だいおんき)(2011年)を前に、譲渡話がまとまった。なぜ他宗派の寺にあったかは不明だが、浄土宗関係者は「やっとお帰りいただいた」と喜んでいる。

 仏像は高さ98.6センチ。衣の彫法などから、鎌倉時代の仏師・快慶の弟子が作ったと推定されるという。長く高野山真言宗の玉桂(ぎょっけい)寺(滋賀県甲賀市)に安置されていた。1979年の解体調査で、法然の一周忌を供養するために弟子の源智(げんち)が造立を呼びかけたことを示す1212(建暦2)年12月24日付の願文が胎内から見つかった。

 浄土宗は「法然上人の思想をひもとく上で意義深い」として、玉桂寺と協議。今年1月18日、有償譲渡してもらう契約を結んだ。

 仏像は当面、同ミュージアムで保管・研究され、2011年3月に京都国立博物館で開かれる「法然展」に出展される。浄土宗の里見法雄宗務総長は「安置施設を造り、いずれは礼拝仏として一般公開したい」と話している。(上田明香)

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