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「靖国」8回上映、大きな混乱なし 東京・渋谷

2008年05月03日20時31分

 4月に公開予定だったが上映取りやめが相次ぎ、論議を呼んだ映画「靖国」が3日、各地に先がけて東京・渋谷のシネ・アミューズで一般公開された。

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映画「靖国」が上映されたビルの入り口には鑑賞券完売を伝える看板が出された=3日午後、東京・渋谷、小宮路勝撮影

 初回開始前から券を求めて列ができ、夜までの全上映回分が午後2時半ごろに完売した。不測の事態に備え、スクリーン近くには制服姿の警備員が観客と向かい合う形で座り、私服警官もそばで警戒した。

 午前6時に一番乗りした東京都文京区の大学生笹木陽介さん(18)は、「話題が先行したが内容は過激ではなかった。なぜ問題になったのだろう」と鑑賞後に話した。公開前に一部の国会議員が映画への公的助成金を問題視したが、「映像表現は何でもあり(であるべき)でしょう。助成金を問題にしたのは、上映中止に追い込む言いがかりでは」。

 公務員の夫と訪れた都内在住の女性(51)は「上映されてよかった。これをやらないなら、日本は言論の自由がない国になってしまう」と語った。

 元裁判所書記官の男性(75)は「この内容でなぜ上映中止にしたいのか分からない。国会議員が事前に試写を求めたのは思想検閲だ」と話した。父親が海軍に勤め、男性は軍国少年として育った。「旧制中学1年で終戦を迎え、大本営発表にだまされたことを知った」から、言論・表現の自由の大切さは身にしみているという。

 千葉県から来た主婦(52)は「ガードマンが観客席を見ているのが異様で、制約される感じ。もっと自由に見られたらいいのに」。

 この日、夜までに英語字幕版を含めて8回上映された。渋谷署によると、大きな混乱はなかった。

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