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箸墓古墳、卑弥呼の生前に築造開始か 歴博が研究発表

2009年5月31日20時36分

 奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳の築造年代が西暦240〜260年ごろとする国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の研究成果が31日、東京・早稲田大で開かれた日本考古学協会の研究発表会で報告された。春成秀爾(はるなり・ひでじ)・同館名誉教授は「箸墓古墳は卑弥呼が生前に築造した墓の可能性が強まった」との見解を示した。

 同館は箸墓古墳やその周辺で出土した土器の付着物の放射性炭素年代を測定し、築造時期を絞り込んだ。春成名誉教授は中国の史書「魏志倭人伝」の記述から、卑弥呼が247年に死去したと推定。「全長280メートルの古墳を築造するには10年前後かかったとみられ、今回分かった年代から、卑弥呼が生前に自分の墓の築造を始め、死亡時に大部分は完成していたとも考えられる。卑弥呼自身が箸墓古墳を築造していた可能性が高い」と報告した。

 会場となった教室は400人の聴衆で満員に。「付着物の年代が土器より古い可能性もあるのでは」という質問も出たが、春成名誉教授は「同時に出土した植物の種も測定したが、ほぼ同様の年代が出ている」と応じていた。

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