名古屋市西区のウェスティンナゴヤキャッスルで30日朝から指されていた第71期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第5局は31日午後4時55分、森内俊之名人(42)が挑戦者の羽生善治三冠(42)を102手で破り、シリーズ成績4勝1敗で防衛を果たした。2度目の3連覇。名人位の通算獲得は故・木村義雄十四世名人と並んで歴代3位タイの8期となった。
3年連続8回目の顔合わせとなった今期は、森内名人が開幕から2連勝。第3局は羽生挑戦者に完敗したが、第4、5局を連勝して一気に防衛を決めた。
羽生挑戦者はA級順位戦を8勝1敗で優勝し、2年連続で挑戦権をつかんだ。3年ぶり8期目の名人獲得と、将棋界に七つあるタイトルの過半数となる「四冠」を狙ったが、かなわなかった。
森内名人は横浜市出身、勝浦修九段門下。1987年に16歳でプロ入りし、2002年に初タイトルとなる名人位を獲得した。04年には名人、竜王、王将の三冠。07年まで名人戦を4連覇して通算5期となり、引退後に十八世名人(永世名人)を名乗る資格を得た。竜王1期、棋王1期、王将1期を含め、タイトル獲得は通算11期。(深松真司)
森内名人の話 本局の△3七銀は研究手。七番勝負は自分の力を最大限出せた。(3連覇、通算8期は)うれしいしありがたい。
羽生挑戦者の話 本局は△3七銀に意表を突かれ、困った。(七番勝負は)完敗でした。細かいところの工夫が足りなかった。
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〈2日目の指し手〉先手・羽生挑戦者 ▲3六銀(封じ手=69手目)△3七角成▲4六角△同馬▲同歩△6六桂▲6八飛△7八桂成▲同玉△8六歩▲同歩△8五歩▲同歩△8六歩▲1四歩△2五桂▲4五歩△8五飛▲8八歩△6六歩▲同銀△3七桂成▲7七桂△8三飛▲4四歩△3六成桂▲4三歩成△8七角▲8九玉△4三飛▲8七歩△4九飛成▲6九歩△8七歩成(終了図)までで森内名人の勝ち。
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