【パリ=井上秀樹】平均年齢74歳の高齢者劇団「さいたまゴールド・シアター」の初の海外公演が5月30日夜(日本時間31日)、パリ日本文化会館で始まった。演出家の蜷川幸雄さん(77)に7年間鍛えられた素人出身の37人が熱演、芸術の都で喝采を浴びた。
上演されたのは、過激な老婆たちが法廷を占拠して男性検事らを裁判にかける「鴉(からす)よ、おれたちは弾丸(たま)をこめる」(清水邦夫さん作)。仏語字幕付きで上演され、終演後は200人余の観客からカーテンコールの拍手が続いた。最年長の重本恵津子さん(87)は「フランス人が理解してくれるか不安だったが、これ以上の幸せはありません」と喜んだ。
パリ在住の日本人プロデューサーからの打診がきっかけで実現。初めて海外を訪れる俳優もおり、看護師も同行した。パリ公演は6月1日まで。帰国後は横浜市と埼玉県熊谷市で公演する。