■とっても静かな太陽光発電
こんにちは。もんじゅ君です。
今週は、大阪のおはなし。
みんな、ソーラー発電所ってみたことあるかな? 太陽光じゃなくても、原子力発電所とか、水力発電所とか、なにかしらの発電所を「こどものころに遠足で見学したよ」っていう人は多いんじゃないかな。
そういったほかの発電所とはちがって、太陽光発電所にいってみてびっくりするのは、とっても静かなこと。
■ほかの発電にあって、太陽光にないものは?
ここでクイズなんだけど、火力、水力、原子力、風力、地熱発電にはあって、太陽光発電にはないものってなんだかわかるかな?
それはね、タービンなの。
じつはいまいった火力や風力などの5種類の発電方法は、すべてタービンをまわして、それで発電機を動かしているんだよね。
動かすための方法がそれぞれちがうだけで、おおざっぱにいえば、ぜんぶタービンをぐるぐる回して電気をつくりだしている、というのは共通なの。
■パネルの電位差で発電する
だけど太陽光発電っていうのはそんなふうにタービンは使っていないの。ソーラーパネルの半導体に光があたることで「電位差」がうまれて電気をつくりだすんだ。ということは、ぶんぶん動く部品がないわけで、とっても静かなんだよ。
メガソーラーとよばれるおおきな太陽光発電所を見学させてもらうと、パネルがずーっと海のようにひろがっているんだ。なんにも音がしなくて、ふしぎな場所にまよいこんだようなきもちがするくらいだよ。
■ひろい敷地が必要
そんな太陽光発電、騒音がないのはいいことなんだけれど、たくさん発電しようと思うと、そのぶんパネルをたくさんならべる必要があるのね。
もちろん、ソーラーパネルの性能や、その土地の日照時間、パネルを設置する向きや角度などもだいじになってくるんだけれども、なんといってもたくさん発電するには、ひろいスペースがないといけないの。
■使い道のない土地を有効活用
じゃあ、そんなひろい土地はどこで手に入れればいいんだろう? って思っちゃうでしょ。
そこであたらしく発電をはじめた、大阪の「豊能郡美化センター」跡地の太陽光発電所のことをご紹介するよ。
ここはむかし、ごみ焼却場だったんだけれども、排ガスからダイオキシンが基準値以上でていることがわかって、1997年に運転をやめたところなの。
土壌も汚染されてしまっていたし、焼却炉の解体作業にかかわった人たちの体内からもダイオキシンがみつかるなどして、ちかくに暮らす人たちもたいへんな思いをしてきた場所なんだ。
そんなところに、今回2千枚以上のソーラーパネルが設置されて、1年間で一般家庭130世帯分の電力をつくりだす発電所に生まれかわったんだよ。
■東京湾にもメガソーラー
こんなふうに使い道のない場所をソーラー発電に活用した例は、ほかにもあるの。
たとえば川崎市の浮島・扇島太陽光発電所は、発電出力が20メガワット、1年間で5900軒ぶんものおうちの電力をまかなえるんだけれど、それがぜんぶゴミの焼却灰を埋め立てた土地のうえにつくられているんだ。
いまは土壌を浄化中で、きれいにするのにあと20年ほどかかるから、それまで上に建物をたてられないというふうに法律でさだめられているの。だからかわりにソーラーパネルを設置して、土地を有効活用しているんだね。
太陽光発電は、使い道のない土地や遊休地の活用法としてもひろがっているんだね。水力発電や地熱とはちがって意外と都市部にもあるから、おうちの近くにある人は、ぜひいちど見学にいってみてほしいな。独特の雰囲気としずけさをあじわってみてね。