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銀閣寺、創建時から動かず? 土台に室町の地層

2009年7月5日7時12分

 慈照寺(銀閣寺)=京都市左京区=の国宝・観音殿(銀閣)の30年ぶりの大規模修復に伴う発掘調査で、基礎部分から、創建当時の室町時代のものとみられる地層が見つかった。柱の基礎の一部は直接この地層と接していた。銀閣は江戸時代に現在の位置に移築されたという説もあるが、調査した京都府埋蔵文化財調査研究センターは「創建当時のまま移動していない可能性が高まった」としている。

 同寺は室町幕府8代将軍・足利義政の別荘として1482年着工。銀閣は書院造りの下層と禅宗仏殿風の上層からなり、義政を中心とする東山文化の象徴的建築とされる。江戸時代の同寺の庭園造成の記録などから、移転説を主張する研究者もいる。

 京都府埋蔵文化財調査研究センターが銀閣の床下を含む約60平方メートルを調査した。その結果、大正時代の解体修復工事の際に入れた土の直下から、室町時代ごろのものとみられる土師器(はじき)を含んだ地層が確認された。柱の基礎となる石が直接その地層に接している部分もあるため、同センターは「地層が室町時代のものと断定されれば、銀閣は創建当初から現在の場所にあった可能性が高い」としている。センターは今後、土器の年代の精査などを進める。

 大正時代の解体修復工事では、大部分の柱の根元がコンクリートで補強された。今回は、屋根のふき替えや床下、天井裏に補強材を組み込む耐震化工事をし、10年3月に完了する予定。

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