【小原篤】宮崎駿監督が5年ぶりの新作アニメ映画「風立ちぬ」を完成させた。宮崎監督は主題歌を歌った松任谷由実さん、主人公の声を務めた映画監督の庵野秀明さんと共に24日、東京都内で会見し、「大変に手間のかかるシーンを、スタッフが本当によく描いてくれた」と話した。
零戦の設計者堀越二郎と、小説「風立ちぬ」の作家堀辰雄を融合し、青年技術者の悲恋を描く物語。戦闘や戦争にまつわるシーンは当初の構想にあったが、「物語を進める上で必要ない」と削ったという。「無理に入れても安っぽいドキュメンタリーになるだけ。悲惨な戦争は、現実の世界で見ることができる」
「アニメーションを作って50年。この作品は、今まで読んだ本や聴いた曲、出会った人など自分の中に積み重なったものがより合わさっている」と話し、完成した自作を見て「泣いた」と明かした。「こんなことは初めて。情けないし恥ずかしい」と照れ笑いした。
主題歌「ひこうき雲」を提供した松任谷さんは「高校生のとき作った曲が、映画の内容にぴったり合っていて驚いた。作品は大人向けに見えるが、中高生にもきっと響くはず」と話した。
映画は7月20日公開。