2009年6月27日10時13分
【ロサンゼルス=堀内隆】米映画芸術科学アカデミーは24日、アカデミー賞作品賞の候補数を、これまでの5作品から10作品に倍増すると発表した。受賞の期待がかかる作品が増えれば賞への関心が高まり、テレビ中継される授賞式の視聴率も上がる、との読みからだ。
ハリウッドの黄金期と言われた30年代から40年代にかけては、作品賞には10作品前後がノミネートされていた。5候補制が定着したのは44年の受賞レースからだ。
黄金期の伝統を復活させる理由を、アカデミーのガニス会長は記者会見で「候補作に一般の人気が高い作品を加えられるだろうし、それによって授賞式への一般の関心も高まると思う」と語った。
候補作や受賞作を決めるのは約5800人のアカデミー会員。興行成績がいい人気作品が選ばれるとは限らず、昨年は「タイタニック」に次ぐ全米史上2位の興行成績を挙げた「ダークナイト」が候補作から漏れた。
テレビ中継される毎年の授賞式の米国での視聴者数は下がり気味で、調査会社ニールセンの調べでは「タイタニック」が作品賞を受賞した98年の5500万人をピークに、昨年は3200万人まで落ち込んだ。