■電力会社の株主総会ひらかれる
こんにちは。もんじゅ君です。
6月26日、沖縄電力をのぞく全国の九つの電力会社で、株主総会がひらかれたの。
だけど去年やおととしほどにはニュースになっていない印象があるね。東電さんの総会参加者も、原発事故のあった2011年は9309人、2012年は4471人だったのが、ことしは2090人。かなり減ったみたい。
とはいえ株主総会は、その会社が株主に「会社の業績はこんなでした」「これからはこうしていきます」と説明する場だから、どんな内容だったのかはとってもだいじ。ちょっといっしょにみてみようか。
■どの会社も「原発を再稼働します」
ことしの総会では、北海道、関西、四国、九州の四つの電力会社が、ぜんぶで12基の原発について再稼働を申請することを説明したんだよ。
これまでは、原発事故をふまえたうえでの新基準ができていなかったから、再稼働もできなかったのね。それが、この7月に基準ができて原子力規制委員会が審査をはじめるから、「うちの原発も審査にかけて、OKをもらえたらどんどん動かしたいよ」といっているんだ。
■脱原発の株主提案もすべて否決に
総会は、株主から会社に「こうしたほうがいいんじゃないか」と提案する場でもあるよね。北陸電力以外の八つの電力会社にたいして、脱原発をふくむ72の株主提案が出されたんだけれど、それらはすべて否決されたの。
東電さんにたいしては東京都が「それぞれの発電所の収支などの経営情報を公表してほしい」、関電さんにたいしては大阪市が「すべての原発をすみやかに停止してほしい」というなど、大株主である自治体からも提案があったけれど、やっぱり反対多数で否決されたんだ。
■原発推進の本音はどこにあるの?
どの電力会社の社長さんも、口をそろえて原発が必要だといっているの。たとえば北海道電力の川合社長さんは「経営を安定させ、電力を安定供給するためにも、泊原発の一日もはやい再稼働が欠かせない」。これはほかでもよくきく理由だよね。
でも事故を起こしてしまった東電さんをみていたら、原発は経営のためにも安定供給のためにもジャマなものだってハッキリしちゃっていると思うのね。それでも原発をやめない理由ってなんなんだろう?
■東電の社長さんは「国の政策だから」
東電の広瀬社長さんは「日本はエネルギー政策の中で原発政策を50年以上やってきた。資源のない日本においては、国の政策の下で各社が施策をとっていかなくてはならない」とはなしているの。
けっきょく、原発でつくる電力が安いからとか、原発がないと電力が足りなくなるから、というのはみせかけの理由で、「国の政策だからやっています」というのが電力会社さんの本音なのかもしれないね。
■安倍首相の原発推進をバックにして
株主提案じたいは意義ぶかいことだけれど、大株主である銀行さんなどが経営陣とおなじ意見である以上は3分の2以上の賛成をとれないから、これからも株主提案で電力会社を変えていくというのはむずかしいと思うのね。
安倍首相が原発推進をハッキリとうちだしているからこそ、こうやってどの電力会社さんも強気で「原発を動かします!」といっているわけで、ほんとに経済合理性があって原発を選んでいるんじゃなくて、政治によって決まってきたことなんだ、というのをあらためて確認した2013年の株主総会でした。
今後、じっさいに再稼働されるかどうかについては地元の意向がいちばんだいじになってくると思うので、これからは規制委員会の審査とともに、立地自治体の動きを応援していくのがだいじなんだと思いますだよ。