■原発の地元の候補者はどう考える?
こんにちは。もんじゅ君ですだよ。
きのう7月4日は参院選の公示日だったね。「エネルギー」はまちがいなくこの選挙の争点のひとつ。
新潟、福井などの原発立地県では、候補者さんも再稼働について「ふくいち君の事故の原因もきちんとわかっていないのに、原発を動かすなんてあぶない」「いや、地元の経済のために再稼働すべきだ」などの意見がそれぞれ出てきているみたい。
事故の被害をこうむりつづけている福島では、公示前の新聞社のアンケートに対して、立候補予定者6人のうち4人が「再稼働に反対」していて、自民党さんは「答えない」と答えているんだよ(答えになっていないけどね)。
■衆院選の公約違反はそのまま
じつは去年12月の衆議院選で、自民党さんは「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立をめざす」と公約にうたっていたの。だけど、選挙がおわって政権をとってからは、党としてどんどん再稼働や原発の輸出をおしすすめているでしょ。
選挙では脱原発といっていたのに、どういう理屈でいつ方針を変えちゃったのか? そのご説明がきちんとされていないのは、投票してくれた人にたいして失礼なんじゃないかなぁ。参院選もこのままいっちゃうのなら、モヤモヤしちゃうよね。
■各地の再稼働、地元の反応は?
そんななか、全国の電力会社さんたちはあたらしい安全基準が出るのにあわせて、どんどん再稼働の申請をするつもりでいるの。
たとえばそのうちのひとつが鹿児島の川内(せんだい)原発くん。川内くんのパパである九州電力さんは「1、2号機をすみやかに申請したい」といっていて、いち早く再稼働の申請を出す見通しなんだ。
だけど鹿児島県内の新聞の世論調査では、1年まえとほぼ変わらない6割の人たちが「再稼働には反対」だといっているの。県のみなさんの声とはさかさまの方向にすすんでいるんだね。
■「脱原発=電力不足」のイメージは薄まる
川内原発くんについての世論調査では、おもしろいことがわかっているの。「再稼働に賛成」する人の理由が、去年とは変化しているんだ。
これまでは「電力不足」になるから原発は必要だ、と考える人たちが多かったのに対して、ことしは「再生可能エネルギーへの移行まで当面必要」と答える人がもっとも多かったの。
節電の実績もつみかさなってきて、「原発が動いていないからといって電力不足にはならない」という認識がひろがってきているんだね。
そして原発を動かすにしても、ずっとではなくて、自然エネルギーへ移っていくまでの(仮)のものにしよう、という気持ちの人が増えているんだ。
■まさかの東電さんまで再稼働
そんなふうにみんなの考えや認識は深まっているいっぽうで、電力会社さんのホンネはどんなものなんだろう?
7月2日、東電さんが柏崎刈羽原発くんの再稼働を申請することを発表したの。ふくいち君もぜんぜん片づいていないのに「再稼働」といいだしたことにはびっくりしたけれど、それといっしょに報道されていた経済同友会さんのコメントにもおどろいちゃった。「再稼働が認められなくては債務超過に陥ってしまう。企業として存続するためにやむをえない」とお話ししているんだよ。
■電力会社のホンネはどこに?
これはもうホンネ丸出しというか、さんざん「電力不足になる」「経済が回らなくなる」「CO2がふえる」……だから原発を動かすんだ、といってきたけれど、それらはぜんぶタテマエでした、ってことみたい。
けっきょく原発って「会社の経営状況のためには動かしたい。だけどいったん事故が起きると会社ではカバーできないから、国のお金でなんとかしてね」っていう矛盾した存在なんだね。
だからこれはやっぱり、電力会社さんが原発を管理してるというしくみじたいを変えなきゃダメなんじゃないかなぁ、国がバシッと決めなくちゃむずかしいんじゃないかなぁって、脱力しながらあらためて考えましただよ。