【木村匡希】子どもたちから「男先生」と慕われていた合唱団の指導者がいた。どんな時でも叱らずにほめる人だった。合唱団は世界的なコンクールで入賞するほどになったが、昨年5月、先生はがんで亡くなり、解散した。「とにかく楽しく歌おう」。教え子たちが今年、遺志をついだ新たな合唱団をつくった。今月21日、初めてのコンサートを開く。
福井市を拠点に約30年間活動した「福井ソアーベ児童合唱団」の坪口純朗(すみお)さん(当時80)。ソアーベはイタリア語で、「ここちよく、やわらかな」との意味がある。言葉通り、楽しい雰囲気をつくりだし、きれいな歌声を引き出した。1987年と96年の2回、「ウィーン世界青少年音楽祭」で特別大賞を受けた。
「子どもたちの全てを受け入れてくれる人」。小学6年から23歳までソアーベに在籍した階明里(しな・あかり)さん(24)=福井市=は坪口さんをそう言う。ソロで失敗しても「僕のせいだから、明里ちゃん笑ってればいいよ」と言ってくれた。練習で何回やってもうまくいかなくても、「作曲者が悪い」と言って笑わせた。決して子どもたちを責めることはしなかった。
歌、踊り、アクロバット、コントとなんでもこなす5人組ユニットの3rd DVD。表題曲はきらきら星をモチーフにした可愛らしい楽曲