【森本俊司】生誕100周年の建築家、丹下健三(1913〜2005)の代表作に数えられる香川県庁東館が、20日に開幕する瀬戸内国際芸術祭の夏会期(9月1日まで)に合わせて「展示」される。県職員有志が案内人を務め、島々のほかでも味わえるアートの楽しみを伝える。
県庁東館(旧本館)は1958年にでき、丹下の初期の傑作として名高い。垂直と水平を強調する日本の伝統的な木造建築を意識し、国際的な建築顕彰組織「DOCOMOMO(ドコモモ)」(本部・パリ)日本支部が、保存すべき国内の近代建築に選んだ。
1階には香川県生まれの美術家、猪熊弦一郎(1902〜93)が意匠を考え、鮮やかな陶板で作った壁画「和敬清寂」がある。日本を代表するデザイナー剣持(けんもち)勇(1912〜71)の椅子なども置かれ、庁舎全体が現代デザインの宝庫だ。