【筒井次郎】京都府宇治市の世界遺産・平等院などは9日、昨年から修理中の鳳凰(ほうおう)堂(国宝)を平安時代の色調で復元すると発表した。退色した柱全体や屋根瓦を赤や黒で仕上げ、屋根の上の鳳凰像(複製)に金箔(きんぱく)を施す。
鳳凰堂は、平安貴族の藤原頼通(よりみち)が極楽浄土を現そうと平安後期の1053年に創建し、10円玉の絵柄でも知られる。前回の昭和の修理(1950〜57年)で瓦はいぶして銀色に、柱は上部だけ赤色に塗られたが、12世紀の最初の修理では柱全体が酸化鉄と黄土を混ぜた赤茶色の丹土(につち)で塗られていたことが、近年の調査で判明。鳳凰像には金箔の跡が残っていた。
神居文彰(かみいもんしょう)住職は「以前は枯れた印象だったが、極楽浄土はこうだったというお堂になるだろう」と話す。
修理は来年3月に終わり、4月に公開される予定。