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藤田嗣治、知られざる花鳥画 全長14メートル複製完成

写真:藤田嗣治が描いた2点で約14メートルの壁画の原寸大複製パネル=東京都文京区、早坂元興撮影拡大藤田嗣治が描いた2点で約14メートルの壁画の原寸大複製パネル=東京都文京区、早坂元興撮影

 【編集委員・大西若人】画家・藤田嗣治(つぐはる=1886〜1968)がパリの会員制クラブのために描いたパリにある大和絵風の金地の壁画で、全長約14メートルの「花鳥図」の原寸大複製パネルが完成し、12日、東京都内で報道陣に公開された。一般には非公開の壁画で、乳白色の肌の女性像で知られる藤田には他に例がない花鳥画。現物を知る人は限られ、これまで画集などにも掲載されていなかったという。

 「花鳥図」は1929年作の油彩画で、狩野派に琳派の味を加えた作風。縦約1・5メートル×横約6・5メートルの「陸鳥」と同約1・5メートル×約7・7メートルの「水鳥」の2点からなる。金箔(きんぱく)地や群青の流水を背景に、柔らかな筆遣いでニワトリやカモ、菊やユリが描かれている。「陸鳥」には藤田がたびたび描いた猫も登場する。

 パネルは、藤田作品を多数展示してきた秋田県立美術館が移転することを機に、秋田県教委、秋田市教委、秋田朝日放送による委員会が作製。クラブの天井近くにある壁画を限られた時間で撮影し、170コマをデジタル合成した。9月28日から、藤田展を開く新しい県立美術館などで公開される。

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