【ロンドン=伊東和貴】世界的なベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの著者、J・K・ローリングさん(47)が、別名で探偵小説を出版していたことが英紙の報道で分かった。すぐにベストセラーになり、欧米で話題を呼んでいる。
ローリングさんは4月、ロバート・ガルブレイスという男性名で、『The Cuckoo’s Calling』を出版。元軍人の経験を生かし、軍から私立探偵に転じた男性主人公を考えたとしていた。「カッコーの呼び声」を意味する小説は批評家から「あざやかなデビュー作」などと称賛され、1500部ほど売れていた。
ところが編集者や代理人が同じだったため、英紙サンデー・タイムズがローリングさんの作品だと突き止め、14日に報道。16日現在、ネット通販大手「アマゾン」の英米サイトでは書籍部門のトップに躍り出ている。すでに続編を執筆しており、来年に出版される予定という。
ローリングさんは「ガルブレイスになりすます解放感は格別。もう少し秘密にしておきたかった」「派手な宣伝や期待を受けずに出版し、別名で作品の反響を得られて純粋に楽しかった」とコメントしている。