【久保智祥】大阪の書店員らが大阪ゆかりの小説の中から「ほんまに読んでほしい」本を選ぶ「Osaka Book One Project」(実行委主催)の第1回受賞作が24日発表され、高田郁(かおる)さんの時代小説「銀二貫」(幻冬舎文庫)に決まった。
高田さんは兵庫県宝塚市出身で「みをつくし料理帖(ちょう)」シリーズが人気。銀二貫は江戸時代の大坂・天満の寒天問屋を舞台に、あだ討ちで父を亡くした少年が大火などの困難に直面しながら、新たな寒天を作り出すまでを人情味豊かに描く。
実行委は書店員有志と出版取次会社の約40人で結成。著書や内容が大阪ゆかりの既刊の文庫150点以上から4点に絞り、投票で選んだ。25日から来年1月末まで、10万部を目標に府内全書店でキャンペーンを展開するという。
高田さんは「新しい作家を見いだしてくれるのが書店の力。私自身もそうして世に送り出してもらったので、書店員の嗅覚(きゅうかく)に期待しています」と話している。