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コシノヒロコさん旧宅がギャラリーに 自作画35点公開

【動画】デザイナーのコシノヒロコさんの自宅ギャラリー=水野義則撮影

写真:元自宅を改装したギャラリーで話す小篠弘子さん=兵庫県芦屋市、水野義則撮影拡大元自宅を改装したギャラリーで話す小篠弘子さん=兵庫県芦屋市、水野義則撮影

写真:元自宅を改装したギャラリーで話す小篠弘子さん=兵庫県芦屋市、水野義則撮影拡大元自宅を改装したギャラリーで話す小篠弘子さん=兵庫県芦屋市、水野義則撮影

写真:安藤忠雄さんが設計した旧小篠邸の外観。ギャラリーとして生まれ変わった=兵庫県芦屋市、水野義則撮影拡大安藤忠雄さんが設計した旧小篠邸の外観。ギャラリーとして生まれ変わった=兵庫県芦屋市、水野義則撮影

 【林亜季】ファッションデザイナーのコシノヒロコさん(76)が、兵庫県芦屋市の元自宅を改装し、「KHギャラリー芦屋」として公開している。建築家の安藤忠雄さんが設計した空間に、本名の小篠弘子として発表した絵画約35点を展示。アートや建築に関心を持つ人が全国から訪れている。

 ギャラリーは森に囲まれた六甲山の中腹にある。メキシコをイメージしたという極彩色の新作6枚は初公開。メキシコ人建築家ルイス・バラガン(1902〜88)の明るい色の建築を、現地で見て回った経験をもとに描かれた。「安藤さんがつくったこの建物に強烈な色を塗った、という感覚です」とコシノさん。

 自身がデザインした布地を貼った作品や、一辺2メートル以上の紙に墨を使って描いた作品もある。建物内を歩くと、自宅として使っていた当時のままのキッチンやダイニングも見られる。

 大阪府岸和田市出身で、ともにデザイナーとして活躍する「コシノ3姉妹」の長女。元自宅は1981年の建築で、「この建物に合う作品を」と絵画や書の制作に取り組み、芦屋や大阪、パリなどで個展を開いてきた。

 旧知の安藤さんに設計を依頼したとき、「なぜデザイナーが山の中に住むの」と尋ねられた。コシノさんは「四季の移り変わりを敏感に感じられる場所に住むことが、日本の文化を心得ながらクリエーション(創造)することにおいて重要」と説明したという。年間約200人の建築家が見学に訪れ、安藤さんが手がけた個人宅として世界的にも知られるようになった。

 コシノさんは幼い頃から歌舞伎や文楽に親しみ、舞台の絵を描いていた。服のデザインのため、イラストを学んだことも作風に影響している。昨年9月に東京・銀座に「KHギャラリー銀座」を開いた。芸術活動が盛んな芦屋でも作品を発表できる場所を作ろうと、元自宅をギャラリーにすることにした。

 「いずれはここで世界の芸術家とコラボレーションし、若いアーティストをサポートする活動にも使いたい」と言う。

 一般公開は11月末までで予約制。火・水曜以外の午前11時〜午後4時。無料。JR芦屋駅か阪急芦屋川駅から車で約20分。問い合わせはKHギャラリー銀座(03・5159・6877)へ。

     ◇

 コシノさんとの主なやりとりは次の通り。

 ――元自宅を公開したのはなぜですか?

 住まいとしても大好きな空間なんですけど、東京での時間が多くなってなかなか帰ってこられない。近くにアトリエ「SEMPER(センペル)」を2001年に設けました。その隣に今年5月、新居を建てたこともあり、安藤忠雄さん建築の元自宅は住むという次元でなく、見せるというふうにしようかなと。ここは壁が多くて空間が非常にきれい。安藤さんの手がけた個人宅としても代表的な建物なんですね。建築関係の方にとっては、とても興味のある家。皆さんに見ていただくような形にしちゃえ、と思いました。

 去年9月に銀座にギャラリー「KHギャラリー銀座」をオープンしました。芦屋にも芦屋市立美術博物館からずっと一つのラインの中で美術館があって、ここのはす向かいにも美術館がある。芦屋の街は美術とか音楽とか文化を財産にしながら、特徴づけていく町でもあるかなと。

 自宅をギャラリーにするのは芦屋市にとってもいいし、私の作品を発表するためにもいい。世界の芸術家とコラボレーションをやったり、違ったジャンルの芸術関係の人に使っていただいたり、音響もいいので、小さな音楽会をやったり。多目的に有効に使える。私の作品だけじゃなくてむしろこれからの若い人たちにこういった場所を使っていただきたい。若いアーティストをサポートする活動にも使っていきたいな、と思っています。

 ――安藤さんに設計を依頼したのはなぜですか?

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