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縄文の「墓標」出土 奈良・観音寺本馬遺跡

2009年7月31日10時34分

写真:出土した縄文時代の人骨。墓の四隅には木のくいが立てられていた=奈良県御所市の橿考研整理棟出土した縄文時代の人骨。墓の四隅には木のくいが立てられていた=奈良県御所市の橿考研整理棟

写真:出土した縄文時代の人骨。墓の四隅には木のくいが立てられていた=奈良県御所市の橿考研整理棟出土した縄文時代の人骨。墓の四隅には木のくいが立てられていた=奈良県御所市の橿考研整理棟

写真:出土した叉状研歯(左)と斜状研歯(右)=奈良県御所市の橿考研整理棟拡大出土した叉状研歯(左)と斜状研歯(右)=奈良県御所市の橿考研整理棟

 奈良県の橿原、御所両市にまたがる観音寺本馬(ほんま)遺跡で、地面に掘られた穴に人骨が残る縄文時代晩期中ごろ(約3千年前)の土坑(どこう)墓が6基見つかったと30日、県立橿原考古学研究所が発表した。穴の四隅に木のくいを打った、墓標と見られる遺構も全国で初めて見つかり、斜めに削った歯など珍しい出土品もあった。橿考研は「縄文人の墓や埋葬方法を考える上で貴重な発見だ」としている。

 橿考研によると、約600平方メートルの範囲で出土した。確認された人骨は少なくとも13体。1基あたり1〜5体が埋められ、大人と子どもが混在していた。

 6基のうち複数人が埋まった3基すべてで、先のとがった木のくい(推定の長さ1.2〜1.5メートル、太さ約10センチ)が四隅に打ち込まれていた。遺体を複数回に分けて埋葬する際、位置を示すための墓標だったとみられる。そのうち1基は、別の所にあった骨を取り出した後、きれいに並べて埋め戻した「再葬墓」だった。

 呪術師を示すとの説があるフォーク状に削った「叉状(さじょう)研歯」や、前歯を斜めに削った「斜状(しゃじょう)研歯」も墓の中で見つかった。骨を鑑定した片山一道・京大名誉教授(自然人類学)は「この二つが同時に見つかったのは全国で初めて。縄文時代を知ることができる千載一遇の遺跡だ」と話す。

 現地はすでに埋め戻されている。出土した歯などは8月1日から橿原市の橿考研博物館で展示される。(渡義人)

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